『AI時代のセキュリティ教育』が求める新たなアプローチ
サイバー攻撃は、今や企業活動にとって無視できない重大なリスクとなっています。「セキュリティ対策はコストがかかるだけで、売上には繋がらない」といった誤解は根強く、依然として多くの企業で「守り」や「義務」といった文脈で語られています。しかし、AI技術が進化し、サイバー攻撃がますます高度化する中、これらの認識を改めなければ、企業は脆弱性を抱えることになります。
このような背景の中、株式会社クロスメディア・パブリッシングが2026年に刊行したのが『AI時代のセキュリティ教育 なぜサイバー攻撃から企業を守れないのか?』です。本書は、著者が実際に2,500社以上へのセキュリティ支援を行った現場から導き出した、企業が自社を守るための知見を提供するものです。
「人」に対する対策の重要性
セキュリティ対策には、技術的な側面だけでなく、最も重要な「人」へのアプローチが求められています。
AIの普及に伴い、従来のセキュリティ教育は変化する企業のニーズに十分応えられなくなっています。単方向での知識提供では、実際の行動変容にはつながりません。このような問題を解決するために、本書では「TEACHモデル」と呼ばれる新たな教育フレームワークを提唱しています。
このモデルは、以下のプロセスから成り立っています:
1.
気づき(Trigger) - 従業員がセキュリティについて考えるきっかけを与える
2.
学び(Engage) - セキュリティの重要性を理解し、関与する
3.
実践(Adapt) - 学んだ知識を日常に取り入れる
4.
継続(Continue) - セキュリティ意識を日々継続して高める
5.
高度化(Heighten) - 得られた知見で教育内容をさらに充実させる
これらのステップを通じて、従業員にとってセキュリティを「当たり前」にする文化を根付かせることが本書の目指すところです。
本書の内容と特長
本書には、実際のインシデントをもとにしたストーリーが含まれ、具体的な教育施策やロードマップも紹介されています。また、社内でセキュリティ意識が文化として定着するためのステップを詳細に解説しています。以下に本書の主な章を紹介します:
- - 第1章 「人」への教育が組織を強くする
- - 第2章 行動変容を生み出す教育プログラム
- - 第3章 セキュリティカルチャーを根付かせる
- - 第4章 セキュリティで会社を伸ばす
著者プロフィール
本書の著者は、坪井暁人氏と藤居朋之氏。坪井氏はLRM株式会社のCISOであり、長年のセキュリティコンサルタントとしての経験を持っています。一方、藤居氏はコーポレート部門の担当者であり、経済学の視点からセキュリティ教育を推進しています。彼らの豊富な経験に基づいた知見が盛り込まれています。
購入情報
書籍は株式会社クロスメディア・パブリッシングの公式サイトや、主な書籍販売サイトで購入可能です。また、定価は2,200円(税別)で、288ページにわたってセキュリティ教育の新たな在り方を探求しています。
サイバー攻撃が日々進化を遂げる中、企業は「セキュリティ」の重要性を再認識し、従業員の意識を高めることが急務です。新たな取り組みとして本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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