三次元地図の実証実験
2020-08-24 10:00:04
名古屋大学の技術を用いた高精度三次元地図の実証実験が始動
名古屋大学の技術を用いた高精度三次元地図の実証実験が始動
名古屋大学の研究成果を基に、株式会社マップフォーと中日本航空が共同で行う、新たな高精度三次元地図作成の実証事業が始まります。この取り組みは、タクシー車両を利用して道路や周辺環境の詳細なデータを収集し、将来的な自動運転技術に生かすことを目的としています。
1. 実証事業の概要
実証事業の正式名称は「事業用車両を活用して作成した高精度三次元地図データの自動運転への活用に向けた実証事業」。2020年の10月から12月にかけて、愛知県内で行われる予定です。このプロジェクトでは、愛知県内のタクシー車両に搭載された簡易的な計測機器を使用し、三次元地図データを収集します。従来のMMSと同等の精度を持つ三次元地図作成を目指しています。
2. 計測技術の革新
現状、高精度三次元地図の作成には、都市部で使用されるMMSと呼ばれる高価なセンサーを装備した車両が必要です。この限界を克服するため、名古屋大学で開発された低コストのセンサーと、データ測位精度を向上させる技術が活用されます。これにより、運用可能な車両台数を増やすことが期待されています。
3. 参加企業の役割
本プロジェクトには、複数の企業と団体が参加しています。具体的には、株式会社マップフォーが三次元地図作成技術を担当し、名古屋鉄道がデータの活用戦略を策定。また、中日本航空がデータ測定器の開発を行い、名鉄タクシーホールディングスがタクシー車両を提供します。このように、各企業が専門的な役割を持ちながら協力しています。
4. 将来の展望
今回の実証事業の成果は、今後の自動運転サービスやインフラの保守および点検に活用される予定です。MMSで取得された基盤地図データと連携させることで、新たな情報インフラを構築し、自動運転社会の実現に向けた足がかりとなるでしょう。
5. まとめ
この実証事業は、安価なセンサーによる高精度三次元地図の作成を目指しており、名古屋の自動運転技術発展に多大な貢献をすることが期待されています。実施者へのお問い合わせは、マップフォーや名古屋鉄道の広報部へ直接ご連絡ください。新たな時代の到来を感じさせるプロジェクトの進展に期待が寄せられる中、その成果に注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社マップフォー
- 住所
- 愛知県名古屋市中区錦 2-19-1名古屋鴻池ビルディング 2階
- 電話番号
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