株式会社blankpadと株式会社ドーガンが、九州地域の若手転職者を支援するためのパートナーシップを締結した。この取り組みは、特にUターンやIターンを希望する若者たちが地域の企業と結びつく機会を増やすことを目的としている。
このパートナーシップの背景には、地方の労働市場における就職先探索の難しさがある。多くの若者が地元での就職を希望する一方で、地域の企業情報が十分に伝わっていないため、求職者は魅力的な職場を見つけるのに苦労している。この課題を解決するため、blankpadは自社が提供するマッチングアプリを使い、求職者と企業との最適な結びつきを実現することを目指している。
blankpadでは、従来のスキルや経験だけでなく、求職者の潜在的な可能性に着目したマッチングを行っている。そのため、地域企業と求職者との接点を増やし、従来の方法では難しかった出会いを生む工夫を随所に取り入れている。これにより、多くの地域企業がその存在を知られずにいることから生じている雇用機会の創出を図っている。
また、partnerしたドーガンの役割は、地域密着型の情報発信である。ドーガンが運営する「Qualities Offer」は、九州企業の魅力を効果的に伝えるメディアであり、2024年度にはグッドデザイン賞を受賞するなど、高い評価を得ている。企業の理念やビジョン、独自の価値観を掘り下げて伝えることにより、転職市場での競争力を高める役割を果たしている。
この取り組みの初期段階では、若者たちが地元で活躍するための情報を集積し、定期的なイベントやセミナーを通じて企業とのマッチングを促進させる計画が進行中だ。特に地元に戻って新しい職場を考える若者に対して、成功事例の紹介や、支援制度についての情報伝達を通じて地域の良さを再発見させる狙いもある。
株式会社blankpadの代表取締役CEO、篠﨑健伸氏は、「多くの求職者が自分に合った職場を見つけるためには、パーソナリティに基づいた新しいキャリアの提案が必要だ」という視点を強調している。彼は求職者が今まで考えたことがない可能性に目を向けることで、転職への前向きな考えを促したいと述べている。
一方、株式会社ドーガンの森大介社長は、彼らの会社が特に九州地域での企業成長を支援することに注力していく考えを示しており、地域の優良企業と一緒にUターン・Iターンが進むことが期待される。彼は地域企業の魅力を分かりやすく伝え、若者にとっての新たなチャンスを増やすことが重要であると述べている。
このパートナーシップによる新しい試みが、九州地域の若者たちにとって希望の光となることが期待される。地元での雇用創出を促し、若者が地域社会で活躍するための道を開くこの取り組みは、今後の地域経済の活性化にも寄与することだろう。