私立東海中学・高校の教員がForbes JAPANに選出
名古屋市東区に位置する私立東海中学・高校の教員2名、杉本有優(中学理科講師)と宮地邦樹(高校英語科教諭)が、Forbes JAPANの特集「アントレプレナーシップ教育 未来をひらく先生」に選ばれた。この特集は、次世代を見据えた教育者たちの取り組みを取り上げ、若者たちの主体性や挑戦心を育成する実践を評価する企画である。
教育の枠を超えた取り組み
今回の選出では、教育活動に加え、地域や企業とのコラボレーションが特に評価された。杉本と宮地は、生徒たちが地域課題に取り組む探究学習やビジネスコンテストへの参加支援などを通じて、生徒と社会をつなぐ実践的な学びの環境を整えてきた。
クラフトビール会社Dragon Brewing
このような教育方針をもとに、株式会社Dragon Brewingが設立された。これは、現役教員5名を中心に形成されたクラフトビール製造会社であり、その理念は「教育をもっと社会に開く」。この企業は、教育と地域社会、企業を結ぶさまざまなプロジェクトを展開している。
アップサイクルプロジェクト
特に注目すべきは、クラフトビールの製造過程で出るモルト残渣のアップサイクルプロジェクト。生徒たちは、これまで廃棄されていたモルト残渣に栄養価が豊富であることに着目し、地域事業者と共に新たな商品開発に挑戦した。その結果、モルト残渣を使った健康志向のグラノーラが完成した。
これは、名古屋市にあるカフェ「TOMO CAFF'E」と人気のベーカリー「m.」と連携し、実際の製造プロセスを生徒が経験する機会を持った。生徒たちは商品の企画、試作から販売までを一貫して行い、地域資源の循環やフードロス削減に寄与する商品を生み出した。
未来を見据えた教育実践
アントレプレナーシップ教育について、杉本と宮地は「起業家を育てることがゴールではない」と語る。彼らが大切にしているのは、生徒たちが自ら課題を見つけ、協力して新たな価値を創造する力を育むことである。生徒たちはその過程で自分自身の可能性を広げ、将来への選択肢を増やす経験を持つことができる。
さらに、彼らが顧問を務める「東海中学・高校ビジネス愛好会」では、生徒たちが「高校生ビジネスプラン・グランプリ」でベスト100に選出されるなど、実績も上げている。これからもDragon Brewingは、地域企業と連携した学びの場を提供し続けることを目指している。
Dragon Brewingの成り立ちとビジョン
Dragon Brewingは2025年に設立された企業であり、フルーツビールやアップサイクル事業に力を入れている。現在、名古屋市内の百貨店や飲食店で販売されているクラフトビールは、果実を贅沢に使用し、香料や保存料を使わずに製造されている。このような取り組みを通じて、教育、地域、企業の壁を超えた相互作用を生み出し、生徒たちにとっての貴重な学びの機会を提供している。今後も彼らの挑戦から目が離せない。