Acompany、11億円の資金調達を達成
株式会社Acompany(アカンパニー)は、愛知県名古屋市に本社を構えるスタートアップ企業で、最近、SBIインベストメント株式会社をリード投資家とする第三者割当増資を実施しました。この資金調達により、総額約11億円を取得し、これまでの累計資金調達額はおおよそ21億円に達しました。
資金調達の背景と目的
近年、AI技術の進化に伴ってデータ活用が企業の競争力を左右する重要な要素となっていますが、個人情報の漏洩やプライバシーの侵害といったリスクも増加しています。このような課題に対して、Acompanyはハードウェア型秘密計算(Confidential Computing)に注目し、これを基盤とした「データを守りながら活用する」ソリューションを提供しようとしています。
この市場は2032年までに約50.75兆円規模に成長することが予測されています。Acompanyは、Appleの「Apple Intelligence」やGoogle、Metaなどの大手テクノロジー企業が既に参入しているこの市場において、先駆者としての役割を果たすべく、新たなインフラの構築を目指しています。
投資の使い道
調達した資金は、以下の分野に投資される予定です:
1.
プロダクト開発と研究開発の推進: ハードウェア型秘密計算を駆使した製品とサービスの開発を加速させます。
2.
事業拡大に向けた人材採用: 国内外での事業拡大を図り、多様な人材を採用し、組織体制を強化します。
Acompanyは「Trust. Data. AI.」という新たなコーポレートミッションを掲げ、データ社会の信頼性向上を図ります。
新たなビジョンと今後の展開
国内外での事業展開に目を向け、医療や金融などの分野だけでなく、経済安全保障や国防領域にも参入を計画しています。また、グローバルな企業との共同研究や本格的な市場進出を見据えた活動を強化する方針です。
2023年6月5日には、新規投資家を迎えたオンラインイベントを開催し、資金調達の詳細やAcompanyのビジョンについて語る場を設けました。このイベントでは、SBIインベストメントの小野氏やグロービス・キャピタル・パートナーズの南氏が登壇し、Acompanyの将来性に対する期待感を示しました。
Secrets of Confidential Computing
Acompanyが中心に開発しているハードウェア型秘密計算とは、暗号化されたデータを安全に処理する技術です。この技術は、データの機密性を確保するだけでなく、プロセスの透明性を提供し、企業が安心してデータを利用できる環境を整備します。すでに国内外では、多くの政府機関や企業がこの技術の導入を進めています。
会社概要
株式会社Acompanyは、2018年に設立され、名古屋市を拠点に機密データ活用に関連した製品とコンサルティングサービスを提供しています。将来的には、世界的な企業として成長し、日本が世界で選ばれるイノベーションの中心地となることを目指しています。
公式ウェブサイト:
Acompany