株主提案の詳細
2025-03-25 15:51:23

ストラテジックキャピタルがワキタへの株主提案を発表

株主提案の発表



株式会社ストラテジックキャピタルが、株式会社ワキタに対して株主提案を行ったことを公表しました。この提案は、来る5月に予定されているワキタの定時株主総会に関するものであり、ストラテジックキャピタルは300個以上の議決権を保有している株主として、その権利を行使するに至った背景や内容について詳しく触れていきます。

提案の内容


提案の主な内容は、次の2点です。まず、配当割合を6%に引き上げることを求めています。具体的には、自己資本の6%相当額を株主に還元するというものです。また、株主価値向上及び非公開化の検討を行う委員会の設置も提案されています。これにより、今後の経営改革の推進を図り、さらなる株主還元を実現する狙いです。

現在の経営状況


ストラテジックキャピタルは、ワキタが直面するいくつかの課題についても指摘しています。建機レンタル事業の利益率や資本効率が低下していること、賃貸等の不動産からは期待するリターンが得られていないことなど、これらの要因がROEの低迷を招いており、株価バリュエーションに影響を与えていると分析しています。この点については、特設サイトを通じて具体的なデータや情報が提供されています。

株主提案の詳細


提案内容の詳細は、以下の通りです。

1. 剰余金の処分:期末配当についての具体的な配分方法やその総額に関する事項が示されています。特に、1株当たりの配当金額に関しては、最新の純資産金額を基にした計算が行われ、最終的には会社側が提案した剰余金処分案と合算しての配当が示されています。

2. 価値向上委員会の設立:この新設条文では、社外取締役による独立した立場での意思決定支援を行うことが明記され、株主からの意見聴取や情報収集、非公開化に関連する政策の検討といった活動が期待されています。

提案の理由


ストラテジックキャピタルがこの提案を行うに至った理由は、現在の自己資本比率が高すぎることにあります。2024年11月末時点で、自己資本比率は約68%と報告されていますが、また不動産を介した非本業の資産を保有しているため、それに見合った株主還元が必要であると強調しています。特に、ROEが6%に満たない場合の配当性向についても問題視されており、経営の抜本的な改善が急務であるとの見解を示しています。

経営改革の必要性


ワキタが抱える株主価値問題は、長期的な経営戦略の見直しを迫るものです。近年、東京証券取引所が企業の質を重視する姿勢を示す中、ワキタも現行政策を継続する限り株主価値の向上は難しいと考えています。商品やサービスの質を高めるだけでなく、企業としてのガバナンスや透明性を向上させる努力も求められる所です。

このような提案は、企業の未来を担う上で非常に重要なステップとなるでしょう。

総括


ストラテジックキャピタルの株主提案は、ワキタの今後の成長と発展を大きく左右する可能性があります。企業経営の透明性や株主の視点を大切にしつつ、持続的に成長できる企業体へと変革するための大きな第一歩となるはずです。これからの動きに注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社ストラテジックキャピタル
住所
東京都渋谷区東3-14-15MOビル6F
電話番号

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