海難レスキュードローンの実証実験
2025年2月13日、神奈川県鎌倉市の材木座海岸で、海難事故や水難事故に特化したレスキュードローンの実証実験が行われます。このプロジェクトは、株式会社manisoniasによって推進されており、海流の流れを可視化するためのGPS発信機を搭載したシーマーカーや、空中投下が可能な膨張式救命浮環を備えた国産ドローンの開発を目指しています。この新技術により、事故発生時における要救助者の早期発見と救助時間の短縮を実現し、結果として救命率の向上を図ることが期待されています。
実証実験の詳細
実験は午前10時から正午までの予定で、悪天候の場合は延期される可能性があります。延期の場合は、事前に神奈川県の公式ホームページでアナウンスされるので、参加希望者はチェックが必要です。また、実験のシナリオは、海水浴場のエリアで複数の人が離岸流に巻き込まれたという想定を基にしており、シーマーカーと救命浮環の投下システムを用いてレスキュードローンの機能を確認します。
開発機体「SAKURA」
実施される実証実験で使用されるドローンは「SAKURA」と名付けられた機体で、その特徴を以下に紹介します。
- - サイズ: 全幅1.18m × 全高0.60m
- - 機体重量: 20kg
- - 最大離陸重量: 24kg
「SAKURA」の特長には、シーマーカーと救命浮環の投下が可能なパラシュート投下方式を採用していることが挙げられます。この技術により、救助活動の効率が大幅に向上します。また、可視光レーザー発光装置を搭載しているため、要救助者の正確な位置を目視で特定することができ、救助の迅速化につながります。さらに、海面着陸が可能な設計であり、救助活動後の回収も容易に行えます。
取材希望について
メディアの方々が取材を希望される場合は、2025年2月10日までに株式会社manisoniasに連絡を取っていただく必要があります。連絡先は以下の通りです。
- - メールアドレス: info@manisonias.com
- - 電話番号: 050-8893-6288
- - 公式HP: manisonias.com
神奈川県の支援
このプロジェクトは、神奈川県の支援を受けており、開発費用の一部支援に加えて、実証実験後のビジネス展開を見据えた伴走支援も行われています。詳しくは、神奈川県の公式サイトにて、令和6年度の「ドローン開発支援事業」の詳細を確認できます。
実証実験に参加し、最新の技術がどのように海難救助に役立つのか、ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか。