M&A増加の予測
2017-03-08 11:00:14
2017年上半期のM&A件数が増加傾向を示す予測
2017年上半期のM&A件数の増加が予測される背景
イントラリンクス合同会社が発表した最新のレポートによると、2017年上半期のグローバルな合併・買収(M&A)件数が昨年同期に比べて6%の増加が見込まれています。この予測は、同社が開発したデータ分析ツール「イントラリンクス ディール・フロー・プレディクター」に基づいています。
現在の経済状況とM&A活動の関連性
M&A活動の増加は、世界的な経済の状況に影響を受けています。特に、低インフレ率と超低金利が続く中、企業は自社の成長を求めてM&Aを活用しやすくなっています。イントラリンクスのバイスプレジデント、マット・ポージオ氏は「2016年第四四半期のM&Aの初期段階の活動は安定的であり、高い信頼度を示している」と述べています。これにより、今後のM&A活動が活発化することが期待されています。
地域ごとのM&A動向
2016年10-12月期のM&A活動を振り返ると、前年同期比で世界全体で7%の伸びを記録しました。特にアジア太平洋地域(APAC)では44%の急増が見られ、これは5年間で最高の成長率です。具体的には、インドや東南アジア、日本などが主要な成長地域です。
さらに、欧州中東アフリカ(EMEA)地域でのM&A件数も前年比で9%増加し、特に消費者向け製品やテクノロジー関連企業が活発に取引を行っています。南米(LATAM)でも11%の増加が見込まれ、アルゼンチンやメキシコが成長の原動力となっています。しかし、北米(NA)地域では5%の減少が予想されており、特に消費者向け製品やエネルギー分野での活動が鈍化しています。
今後の見通し
イントラリンクス ディール・フロー・プレディクターのデータによると、各地域のM&A件数の成長が見込まれています。特にAPACでは金融や医療セクターが成長を牽引するでしょう。EMEAでは消費者向け製品が中心ですが、北米では材料や金融、医療の分野での増加が暗示されています。
このような状況を踏まえると、企業はさらなる成長と競争力を高めるため、M&Aを積極的に行う時期に入っています。
まとめ
イントラリンクスが発表したこの予測は、企業が現在直面している経済状況を反映したものであり、M&A活動の活発化が期待されています。事業戦略の一環として、企業はM&Aを通じて市場の変化に対応し、自らの成長を図る必要があります。詳しい情報は、イントラリンクスの公式ウェブサイトに掲載されたレポートで確認できます。
会社情報
- 会社名
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イントラリンクス合同会社
- 住所
- 東京都千代田区紀尾井町4番1号ニューオータニガーデンコート10階
- 電話番号
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03-4510-7900