東北の社会課題に挑む新たなプラットフォームの誕生
最近、ICHI COMMONS株式会社と一般社団法人IMPACT Foundation Japan(INTILAQ)が協力し、東北で活躍する社会起業家との連携を促進するオンライン版インパクトレポートを発表しました。この取り組みは、地域が抱える様々な社会課題に対して、より多くの事業者や団体が参画しやすい環境を整えることを目的としています。
実施背景と目的
東日本大震災以降、東北地域では社会課題がますます顕在化しています。これに対し、INTILAQは地域に根付く持続可能な事業を創出するエコシステムの構築に力を入れています。仙台市と連携し、社会課題をビジネスの力で解決する「Social Impact Accelerator(SIA)」プログラムをスタートし、数々の社会起業家を育成、支援してきました。
新たに発表された「オンライン版インパクトレポート」は、社会起業家が関わる活動の透明性を高めることが狙いです。これまで冊子形式での発表に限られていた情報をリアルタイムで更新できる特設サイトとして、今後ますます多くの社会起業家や彼らの活動を紹介する場となります。
オンライン版インパクトレポートの特徴
このオンラインレポートは、東北で行われている社会起業家の活動をインパクトとして可視化することを目的としています。現在、6県にわたり活動する28の団体が参加し、随時情報が更新されます。社会起業家は自らのプロジェクトや成果を簡単に報告でき、認知度の向上へとつながります。
特に注目すべきは、地域の企業や自治体とも繋がる機会を提供できる点です。このプラットフォームを通じて、社会課題解決のための新たな対話や協業が生まれることが期待されています。
企業と団体の協力
このプロジェクトは、オルビス株式会社の協賛により実現しました。両社の代表は、これまで伴走してきた社会起業家たちの活動が、より多くの人々に認知されることに喜びを示しています。「私たちは社会起業家の活動をサポートし、未来に繋がるインパクトを創出していきたい」と語るINTILAQの竹川代表理事の言葉が心に残ります。
新たな出会いを生む場所
このオンラインインパクトレポートは、ただの情報収集の場ではありません。ここから新しい出会いや協業のチャンスを生み出し、社会課題解決に向けた取り組みが広がっていくことを期待しています。ICHI COMMONSとINTILAQは、今後さらに多くの企業や自治体と連携し、新たなインパクトを生み出すための取り組みを続けていく予定です。
大きなビジョンを持って
社会起業家の活動は、単なるビジネスではなく社会をより良くするインパクトをもたらすものです。この取り組みが、しっかりと地域に根付き、持続可能な未来を創造する力となることを強く信じています。今後も、多くの企業や団体がこの流れに参加し、共に歩んでいくことを期待しています。このプラットフォームでの活動を通じて、東北の社会起業家たちの取り組みが新たな光を浴びることを願ってやみません。