デジタコ連携で共同輸送進化
2022-06-20 11:00:13
デジタコデータ連携で共同輸送マッチングを進化させる!日本パレットレンタルとトランストロンが提携
デジタコデータ連携で共同輸送マッチングを進化させる!
国内トップシェアのレンタルパレットサプライヤーである日本パレットレンタル株式会社(JPR)と、約6,000社が導入し、20万台が稼働中の富士通ブランドのデジタコを製造販売する株式会社トランストロンは、両社の製品・サービスを連携させる取り組みを開始することを発表しました。
この連携により、トランストロンのデジタコが収集したトラックの発着地や年間出荷便数などのデータを、デジタコデータ連携APIを通じてJPRの共同輸送マッチングサービス「TranOpt」に連携させます。これにより、共同輸送の機会を創出し、物流業界全体の効率化を目指します。
背景:深刻化するトラックドライバー不足と共同輸送への期待
物流業界では、深刻化するトラックドライバー不足が課題となっています。2024年4月からの法改正でトラックドライバーの時間外労働時間に上限が設けられることになり、この問題への対策が急務となっています。
こうした状況下で、共同輸送は限られた輸送能力を有効活用する有効な手段として注目されています。複数の企業が共同で輸送を行うことで、トラックの稼働率を高め、ドライバーの負担を軽減することが期待されています。
課題解決:利便性とマッチング確率・精度の向上
JPRの「TranOpt」は、AIを活用して荷主企業同士をマッチングするサービスです。利用者はシステム上に自社の運行情報を登録することで、共同輸送の相手を探すことができます。
「TranOpt」では、登録されたデータに基づいてマッチングが行われ、実車率は平均93%を誇ります。さらに、発着地情報に加え、季節ごとの物量の波動といった情報も付加できるため、より精度の高いマッチングを実現しています。
しかし、利用者にとって大量のデータを「TranOpt」に投入することは、実務上の負担となっていました。今回の連携により、デジタコからデータを自動的に取得できるようになり、利用者の利便性向上とマッチング確率・精度の向上を両立させることが期待されています。
今後の展望:トライアル開始と連携サービス本格展開
すでに、トランストロンの顧客である丸嶋運送株式会社は、特に帰り便の積載率向上を目指してトライアルへの参加を表明しています。JPRとトランストロンは、トライアルの結果を踏まえ、今秋をめどに両社のサービス連携を開始する予定です。
この連携は、デジタコデータの活用による共同輸送マッチングの進化という点で、物流業界に大きなインパクトを与えるものと期待されています。
会社情報
- 会社名
-
日本パレットレンタル株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-1-3大手センタービル
- 電話番号
-
03-6895-5200