ガラス業界革新
2024-10-22 13:03:17

日本電気硝子、カーボンニュートラル技術でガラス業界を革新

日本電気硝子、カーボンニュートラルによるガラス製造革新



日本電気硝子株式会社は、今後のガラス業界に革命をもたらすべく、カーボンニュートラル技術を導入したエンジニアリング事業を開始しました。これは、同社が掲げる中期経営計画「EGP2028」に基づくもので、ガラス製造における環境負荷軽減を目指す重要な取り組みです。

新たなエンジニアリング事業の概要



デジタル技術の進化と環境問題への対応が求められる中、ガラス業界でも持続可能性に重点を置いたアプローチが求められています。日本電気硝子は、長年培ってきたガラス製造の知識と特許を活用し、業界でのCO2排出量を削減するための新技術を提供します。特に注目すべきは、酸素燃焼技術です。

この酸素燃焼技術は、同社が日本で初めて導入したもので、すでに95%以上の溶融炉で使用されています。従来の空気燃焼に比べ、燃料使用量とCO2排出量を大幅に削減できるため、環境にやさしい方法として評価されています。また、技術の発展により、水素を混合したガスによる燃焼も実現。これにより、さらなるCO2排出量削減が可能になります。

カーボンニュートラルを推進する技術



酸素燃焼技術(NOFC)

日本電気硝子は、1993年からガラス溶融炉への酸素燃焼技術の導入に成功し、これまでの30年以上にわたって多様なサイズや材料のガラス製造に活用してきました。従来の技術に比べ、排熱の低減にも成功し、省資源に寄与しています。

電気溶融技術(NEMT)

1960年代からは、ガラスに直接電気を通す新しい加熱技術を採用。これにより、熱伝達効率の向上や燃焼ゼロの製造が実現しました。将来的には再生可能エネルギーを活用することで、さらなるカーボンニュートラルの実現が期待されています。

* 溶融炉制御システム(NFCS)

当社は、ガラスの品質を向上させるための高度な溶融炉制御システムを開発しました。このシステムは、燃焼と電気を最適に制御し、エネルギー効率を最大化することを目指しています。

環境産業への貢献



金谷常務執行役員は、「製造業のカーボンニュートラルが求められる中、日本電気硝子が推進する技術は業界全体への応用が可能」と述べています。これにより、同社の特許出願数が世界トップであることを活かし、ガラス産業全体の環境負荷を軽減することを目指しています。

会社概要



日本電気硝子は、1949年の設立以来、滋賀県大津市に本社を置き、特殊ガラスの製造に携わってきました。半導体や電子機器、医療分野などに広く応用される特殊ガラスは、当社の技術と実績によって高く評価され、今後も様々な分野での利用が期待されています。さらに、当社のエンジニアリング事業を通して、カーボンニュートラルに向けた新たな道筋を示し、業界の発展にも貢献していくとのことです。

このように、日本電気硝子は革新的な技術でガラス製造の未来を切り拓いています。詳細については、同社のコーポレートサイトを参照してください。
日本電気硝子 エンジニアリング事業


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会社情報

会社名
日本電気硝子株式会社
住所
滋賀県大津市晴嵐二丁目7番1号
電話番号
077-537-1700

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