法務担当者の学習実態調査、8割が課題を抱える結果に

企業法務担当者に聞いた法務学習の実態

株式会社LegalOn Technologiesが実施した959名の法務担当者に対する調査から、法務学習に対する多くの課題が浮き彫りになりました。調査によると、約8割の回答者が「法務学習に課題を感じたことがある」と回答。この数字は、企業法務の現場でいかに学習環境が整っていないかを明確に示しています。具体的な課題としては、「学習時間が取りづらい」「適切な学習教材が見つからない・わからない」「内容の難しさ」が上位に挙げられました。

法務学習の時間と方法

調査の結果、週の平均学習時間は「30分未満」という回答が25％、さらには「1時間」が25%と、半数以上が1時間未満の学習時間を確保していることが明らかになりました。学ぶタイミングとして最も多かったのは「就業中」で57％、次に「休日」が34％、続いて「退勤後」が30％という結果となりました。法務学習に割ける時間が少ない状況で、いかに効率的に学ぶかが重要な課題です。

現在の学習方法

法務担当者がどのように学習しているのか、主な方法として「ネット検索」が68％と最も多かったものの、「法務向け書籍」が65％、「セミナー受講」が64％と続いています。意外にも「OJT（On-the-Job Training）」は9%と低い結果に。これは、実践的な経験を確保するためのシステムが効果的に機能していないことを示唆しています。

企業法務の重要性

近年のグローバル化や業務の多角化により、企業の法務担当者は新たなる法的知識の習得が求められています。そうした中で法務リーダーたちが果たす役割はますます広がり、法的なスキルを活用して戦略的な企業活動を支える必要があります。今後、企業法務の環境においても、トレンドを把握しながらスキルの向上を図ることが必須です。

まとめ

調査の結果、8割以上の法務担当者が学習に悩みを抱えている現実が明らかになりました。LegalOn Technologiesでは、「Legal Learning」を通じて、法務担当者の学習支援を強化していく方針です。効率的な学習方法の確立や、質の高い教材提供がクリティカルな課題となってきます。法務担当者が活用できるリソースを整え、法務に関する明るい未来を築くための取り組みが期待されます。