紙おむつのリサイクル
2022-06-14 15:00:46

リブドゥコーポレーションと大王製紙が取り組む紙おむつリサイクルの未来

使用済み紙おむつのリサイクル事業開始



リブドゥコーポレーションと大王製紙は、使用済みの紙おむつのリサイクル事業に向けて共同研究をスタートしました。このプロジェクトは、近年増加する紙おむつの処理問題に対する解決策の一環として、環境保護と資源循環を目指しています。

共同研究の背景


近年、日本の高齢化社会が進行する中で、紙おむつの消費量は増加しています。2011年には145億枚だった紙おむつ生産量が、2020年には219億枚に達しました。使用済み紙おむつは現在、主に焼却処分されており、これには大きな環境負荷がかかっています。このため、環境省は「使用済紙おむつ再生利用等に関するガイドライン」を発表し、リサイクルの必要性を訴えています。

トータルケア・システムの提案


今回の研究において、リサイクル技術を提供するトータルケア・システムは、福岡で紙おむつのリサイクルを2005年から行ってきました。この企業が開発した水溶化処理技術は、紙おむつからパルプ、ポリマー、プラスチックを分離・回収することが可能です。これにより、パルプは建材として再利用され、ポリマーやプラスチックは固形燃料として活用されています。

新しいリサイクルフローの実現へ


リブドゥコーポレーションと大王製紙は、このトータルケア・システムの技術を取り入れ、使用済み紙おむつから取り出した再生パルプをもとに新たな製品の開発を目指しています。大王製紙は、愛媛で建築資材ではなく、紙おむつなどの吸収性商品の生産に再生パルプを使用する計画を進めています。この取り組みは、リサイクルフローの実現とともに、関係各所の協力を得ながら新たなリサイクル処理工場の設立も視野に入れています。

環境への貢献と未来への期待


具体的な目標として、年間6,000トンの使用済み紙おむつを再生利用し、約1,940トンのCO2排出量を削減することを目指しています。このような取り組みが進むことで、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。

企業の紹介


リブドゥコーポレーション


介護支援と医療の分野に強みを持つリブドゥコーポレーションは、介護用紙おむつブランド「リフレ」を展開しており、業務用としての需要も高まっています。

大王製紙


大王製紙は、多様な紙製品を手がける企業で、「エリエール」ブランドを展開。ベビー用おむつや大人用おむつの製造にも力を入れています。

トータルケア・システム


特殊なリサイクルシステムを国内で初めて構築したトータルケア・システムは、年間5,000トン以上の紙おむつをリサイクルし、CO2排出量を約40%削減する実績があります。 これらの取り組みを通じて、リブドゥコーポレーションと大王製紙の地域環境への貢献が進んでいくことを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社リブドゥコーポレーション
住所
大阪府大阪市中央区瓦町1丁目6番10号JPビル
電話番号
06-6227-1361

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