新しい医療システム
2020-03-13 13:08:09
筑波市で始まる多言語デジタル問診票の実証実験が未来の医療を変える
筑波市での多言語デジタル問診票の実証実験
筑波市のクリニックで、外国人患者がよりスムーズに日本の医療を受けられるようにする多言語デジタル問診票の実証実験が始まりました。このプロジェクトは、筑波大学発のベンチャー企業Ambiiによって進められています。Ambiiは「世界のどこにいても、安心して医療を受けられる未来へ」というビジョンを掲げ、外国人が日本の医療を利用するためのサポートを行っています。
Ambiiのビジョンとサービス
Ambiiは、外国人向けに医療機関の検索サービスや、医療コンシェルジュによる予約代行など、様々なサポートを提供しています。特に注目されるのは、多言語に対応した医療サービスです。現在、Ambiiでは英語、中国語、韓国語などを含む12ヶ国語に対応したデジタル問診票を導入し、外国人患者が自国の言語で医療情報を入力できるようにしています。これにより、言語の壁を越えた医療サービスが実現しつつあります。
つくば市の社会実装トライアル
このプロジェクトは、つくば市が主導する「令和元年度つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業」の一環です。この事業は、IoTやAIなどの新技術を社会に実装し、さまざまな社会問題を解決することを目的としています。つくば市は「世界の明日が見えるまち」をビジョンに掲げ、このプロジェクトを通じて地域の課題解決を目指しています。
実証実験の概要
Ambiiが提供するシステムは、以下の3つに分かれています。まず、患者はAmbiiのサイトを通じて、多言語対応の医師を簡単に見つけることができます。さらに、医療コンシェルジュが患者の質問に答え、スマートフォンを利用して事前に問診を行います。そして、来院前に診察に必要な情報を収集することで、医療機関側の負担を軽減します。
多言語デジタル問診票の特徴
Ambiiのデジタル問診票にはいくつかの特長があります。1つ目は、外国人患者が自国の言語で入力できる点です。患者はQRコードを利用して自分のスマートフォンから問診を行い、その情報は日本語でクリニックに共有されます。これにより、医師はクリニックに来る前に患者の状態を把握することができるようになります。
将来への影響
Ambiiの多言語デジタル問診票の導入により、患者と医師とのコミュニケーションが円滑になり、外国人患者が安心して日本の医療を利用できる環境が整備されつつあります。特に、外国人が多く住むつくば市での実施は、将来のインバウンド市場に対する大きな影響を及ぼす可能性があります。日本の医療施設がこのようなデジタル技術を受け入れることにより、さらに多くの外国人患者が医療サービスを利用しやすくなるでしょう。
この取り組みが成功に至れば、他の地域でも同様のシステムが導入されることでしょう。今後の展開に注目です。
会社情報
- 会社名
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Ambii株式会社
- 住所
- 茨城県つくば市吾妻2-5-1つくばスタートアップパーク201
- 電話番号
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