進化するTensor Cloud
2025-10-09 09:33:27

新機能の追加で進化するTensor Cloudの太陽光発電シミュレーション

新機能の追加で進化するTensor Cloudの太陽光発電シミュレーション



福岡市に本社を置くTensor Energy株式会社は、太陽光発電と蓄電池を活用した発電事業に向けたAIクラウドソリューション「Tensor Cloud」のシミュレーション機能を強化しました。新たに実装された機能には、需給調整市場への参入や系統充電への対応が含まれ、ますます複雑化する太陽光発電のプロジェクトにおける収益性評価が可能になりました。

需要に応えるシミュレーション機能の強化



近年、太陽光発電と蓄電池の併設プロジェクトは、近年のFIT(固定価格買取制度)やFIP(フィードインプレミアム)により、売電収益が期待できることから注目を集めています。また、需給調整市場への参加や特定の条件を満たす発電所への系統充電が可能になることで、さらなる収益機会も生まれています。しかし、こうした市場の変化に対応するためのシミュレーション機能は、従来のツールでは難しい状況にありました。

Tensor Cloudは、実務に即した詳細なシミュレーション機能を提供し、持続可能なエネルギー事業の投資判断やプロジェクト運営の最適化を支援しています。具体的には、次のような機能が追加されました。

需給調整市場シミュレーション



新たに実装された需給調整市場シミュレーションでは、蓄電池を利用した需給調整市場への参加を想定した評価が行えます。約定最低価格を設定し、参加することで得られる収益を算出できるため、市場の変動に備えた戦略的な意思決定が可能となりました。これにより、次のような特徴が挙げられます。

  • - 一次調整力(オフライン)への入札シミュレーション
  • - 柔軟な約定最低価格の設定が可能
  • - 需給調整市場参加による収益インパクトの可視化
  • - FIT、FIPといった異なる制度への運用、蓄電池併設などによる想定収益の比較
  • - JEPX等、異なる電力取引での想定収益比較

その他の主要アップデート



あわせて、運転中のプロジェクトの評価も強化されました。セカンダリープロジェクトを買収する際のシミュレーションを行い、IRR(内部収益率)計算にも対応しました。これにより、累積純キャッシュフローを視覚的に示す折れ線グラフの提供や、PIRR計算の改善が実現され、より精度の高い財務評価が行えるようになっています。

今後の展開



Tensor Energyは、電力市場の変化やユーザーのニーズに応じて、今後も機能を強化していく方針です。事業シミュレーション、アグリゲーション、市場取引、アセットマネジメントなど、さまざまなフェーズにわたってサポートするプラットフォームとして、さらなる進化を目指しています。

Tensor Cloudの概要



「Tensor Cloud」は、太陽光発電と蓄電池を活用する再生可能エネルギー発電所において、計画段階から運用期間に至るまでの財務と運用の管理を支えるクラウドプラットフォームです。先進的なAIとデジタル技術を駆使し、事業の立ち上げから運用に関わる全ての業務を一貫して支援します。これにより、持続可能な成長事業の構築が可能となっています。

Tensor Energy株式会社について



「100年先も、その先も持続可能なエネルギーを、必要なときに、必要なところに届ける」ことをビジョンとするTensor Energyは、福岡を拠点に再生可能エネルギー事業の成長を支援しています。太陽光発電と蓄電池技術を駆使したプラットフォーム「Tensor Cloud」の開発に注力し、地域、業界、国境を越えたオープンイノベーションを推進し続けています。


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会社情報

会社名
Tensor Energy株式会社
住所
福岡県福岡市中央区天神1-11-1ONE FUKUOKA BLDG. 7F
電話番号
080-4292-7385

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