ミュージカル『アニオー姫』~ Hẹn gặp lại 再び~
2026年9月、神奈川県のKAAT神奈川芸術劇場にて、世界初演となるミュージカル『アニオー姫』が上演されます。本作は、「アニオー姫」実行委員会によって製作され、ベトナムと日本の文化交流を祝う作品です。398年前の歴史的な背景を持つこの物語は、国境や身分の壁を越えた愛の営みがテーマです。
歴史的背景と製作意図
このミュージカルは、2023年に日越外交関係樹立50周年を記念して制作されたオペラ『アニオー姫』を基にしています。新たに楽曲を揃え、舞台はまったく新しい形で再生されることになりました。
総監督・演出はオペラ歌手で俳優でもある大山大輔氏が務め、音楽はオペラでもその才能を発揮したチャン・マィン・フン氏が担当します。主役には、日本のミュージカル界で活躍する田代万里生さんと小野田龍之介さんがWキャストで挑む予定です。タイトルロールであるアニオー姫役には、宝塚歌劇団出身の音くり寿さんとオーディションで選ばれたベトナム出身の女優が起用され、豪華なキャスト陣が揃います。
ストーリー概要
物語は、400年前の大航海時代に設定されています。主人公は、広南国の王女・玉華姫と日本の商人・荒木宗太郎です。二人は、運命的な出会いを果たし、恋に落ち結婚を決意します。しかし、彼らの愛は時代の波に 翻弄されることになります。
玉華姫が日本の長崎にやって来ると、彼女の明るさはすぐに町の人々に愛され、やがて「アニオーさん」という愛称で呼ばれるようになりました。二人の幸せはどんどん増していきますが、突然の鎖国通達が彼らの運命を襲います。この物語は、愛と運命に挑む二人の姿を描いています。
キャストとスタッフの豪華な陣容
キャスト陣には、アニオー姫の父であるグエン王役として今井清隆さん、お妃役に吉沢梨絵さん、運命の占い師役として井料瑠美さんなど、実力派を揃えてスタート準備が進められています。
制作チームも力強く、多くの技術者やアーティストが参加し、音楽や衣装、演出において高いクオリティを目指します。プロジェクトには駐日ベトナム大使館の特命全権大使も名を連ね、日越の強い交流の象徴となることが期待されています。
公演概要と今後の展望
公演は2026年9月11日から9月28日までの20回にわたり、KAAT神奈川芸術劇場で行われる予定です。公式サイトでは、2026年5月からチケット販売が開始される予定ですので、詳細を見逃さずに確認しましょう。ミュージカル『アニオー姫』が描く、時代を超える愛の物語に期待が高まります。