成瀬巳喜男生誕120年特集!テレビ初放送作品一覧
日本の映画界の巨匠、成瀬巳喜男監督の生誕120周年を記念して、CS放送「衛星劇場」では特集が組まれます。この特集では、成瀬監督の名作2本がテレビ初放送されることとなり、映画ファンからの注目が集まっています。
特集の内容は、
「上海の月」と
「勝利の日まで」の2作品です。
「上海の月」は、1941年に製作されたサスペンス映画で、成瀬監督が中国で撮影した貴重な作品です。劇中、山田五十鈴が中国人アナウンサーを演じ、盧溝橋での戦闘が引き金となり、上海まで及んだ戦争の影響を描いています。オリジナルフィルムは114分のうち、53分が現存しており、評価の高い映画です。放送日は7月4日午後7:30からです。
また、
「勝利の日まで」は戦時中に製作された慰問用ミュージカル映画で、海軍の委嘱を受けた作品です。兵士たちに演芸を届けるため、ロケット砲に俳優たちを乗せて戦地に発射するというユニークなストーリーです。この作品は1945年に公開され、オリジナルフィルムのうち約15分が残存しています。初回放送は7月3日午前11:15からの予定です。
さらに、特集ではその他の成瀬作品も放送されます。
「生さぬ仲」(1932年)、
「腰辨頑張れ」(1931年)、
「君と別れて」(1933年)、
「限りなき鋪道」(1934年)の4作品もラインアップされています。これらの映画は、成瀬監督の多彩なスタイルとテーマを展開しており、彼の作品の魅力を再確認できる絶好の機会です。
成瀬巳喜男監督のフィルモグラフィーを振り返ることで、当時の社会や文化についても深く考察できるでしょう。この特集は、ただの映画鑑賞を超えて、歴史や人間ドラマを感じる貴重な体験です。特に昭和初期に作られた作品は、その時代の社会情勢を反映しており、現代の視点から観ることで新たな発見もあるかもしれません。
特集に関連した「昭和100年」プロジェクトも進行中で、さまざまな企画が実施されています。詳細は衛星劇場の公式サイトにて確認できますので、そちらも合わせてチェックしてみてください。成瀬監督の作品を通じて、昭和の映画文化に触れてみる絶好のチャンスです。
この特集は映画ファンや成瀬巳喜男に興味を持つ方々にとって、見逃せないイベントとなることでしょう。ぜひ、放送日時をカレンダーにマークしておきましょう。
詳しい情報や視聴方法は、衛星劇場の公式ホームページでご確認いただけます。また、特集に関する問い合わせは、カスタマーセンターにお気軽にどうぞ。映画とともに成瀬監督の世界を楽しむ機会をお見逃しなく!