上方歌舞伎会が国立文楽劇場で開催
2024年8月24日(土)・25日(日)に、日本の伝統芸能を体験できる「上方歌舞伎会」が国立文楽劇場で行われます。この公演は毎年恒例となっており、関西の若手俳優たちによって上方歌舞伎の魅力が披露されます。今回は、初演となる地歌の『荒れねずみ』と上方歌舞伎の名作『恋飛脚大和往来封印切』が上演されます。
上方歌舞伎会とは?
上方歌舞伎会は、平成2年から続く伝統あるイベントで、若手俳優たちが自身の技術を磨くための勉強会として誕生しました。前身である「若鮎の会」から、多くの俳優が大役にチャレンジすることで、歌舞伎の伝承と発展を目指しています。34回目となる今年の公演では、観客に素晴らしいパフォーマンスを届けるため、アーティストたちが日々研鑽を重ねてきた成果を見ることができます。
演目について
地歌『荒れねずみ』
この作品は、三味線音楽に基づいたユーモラスな物語で、主人公はねずみたちです。深夜、家人が眠っている間に現れたねずみたちが、食べ物を集めていると、突然現れた猫に怖がって逃げ出します。二世楳茂都扇性による巧みな振付は、ねずみの所作を魅力的に演出しており、観客を楽しませることでしょう。
『恋飛脚大和往来 封印切』
一方、歌舞伎の代表作とも言える『恋飛脚大和往来』は、歴史的な物語が人形浄瑠璃から歌舞伎に移行した際に独自なアレンジが加えられた作品です。主演である忠兵衛は、廓通いの末に公金を横領する事件を背景に、さまざまな演技や舞台装置を通じて、観客を物語の世界に引き込みます。今回上演されるのは「封印切」で、中村鴈治郎家の演出による美しい舞台が見ものです。
公演情報
- - 日程: 令和6年8月24日(土)、25日(日)
- - 開演時間: 12時・午後4時(各回約2時間20分)
- - 料金: 全席均一4,700円(学生は3,300円)
チケットはすでに販売中で、詳細は国立劇場のチケットセンターで確認できます。この貴重な機会に、是非とも伝統の美しさを感じに来てください。
【主催】独立行政法人日本芸術文化振興会
【協賛】松竹株式会社/一般社団法人伝統歌舞伎保存会
詳細は公式サイトをご覧ください。 【
国立劇場】
上方歌舞伎を新たな視点で体感できるこの公演をお見逃しなく!