医療機関の新たな一手！電子署名アプリ「D-Sig」登場で情報の真正性を確保

医療機関の情報管理を革新する「D-Sig」

2025年10月1日、石川県金沢市に本社を置く株式会社アイ・オー・データ機器が、新たに「D-Sig（ディーシグ）」という革新的な電子署名アプリを発表しました。このアプリは、医療機関における診療情報提供書の電子的な送受信を支援するために設計されています。

「D-Sig」とは？

「D-Sig」は、医師資格証（HPKIカード）や薬剤師資格証に組み込まれた電子署名機能を活用し、診療情報提供書を安全に電子化するためのアプリケーションです。PDF形式の文書に対し、電子署名とタイムスタンプを同時に付与することで、情報の真正性を確保します。これにより、医療現場での情報伝達がよりスムーズかつ効果的に行われることが期待されます。

医療DXの推進に寄与

近年、国が推進する「医療DX」では、医療機関間での診療情報や検査結果、画像情報等の電子的な共有が推奨されています。これにより、患者に関する情報を迅速に活用し、診療の質を向上させることが可能となります。「D-Sig」導入によって、医療現場でのデジタル化がさらに加速することでしょう。

「D-Sig」のメリット

D-Sigは医療機関に多くのメリットをもたらします。そのうちのいくつかを挙げてみましょう。

- 紹介元医療機関にとっての利点: 印刷や郵送にかかるコストを削減でき、事務作業も効率化されます。
- 紹介先医療機関: リアルタイムでの診療情報の受信が可能になり、事前に文書を閲覧できることで、スムーズな診療が実現します。
- 患者にとっての利点: 待ち時間が短縮され、持参物の忘れを防ぎ、心理的および身体的な負担も軽減されます。

これらの利点により、今後、診療情報の電子的な送受信がさらに普及していくことが期待されます。

「D-Sig」の特長

「D-Sig」にはいくつかの特長があります。まず、HPKIカードを使用した電子署名により、医師資格証や薬剤師資格証に内蔵された署名機能を簡単に利用することができます。この署名情報はサーバーに保存せず、都度カードから読み取る方式です。また、タイムスタンプも同時に付与されるため、長期的な情報の真正性が確保されます。

さらに、複数の医師が勤務する医療機関でも、署名する医師のカードを差し替えるだけで容易に対応でき、安全性のために都度PINコード認証が求められます。操作も直感的で、PDFを選び、署名設定を行い、資格証をカードリーダーにセットしてPINコードを入力することで、簡単に署名とタイムスタンプを付与できます。