再生建築の未来
2022-04-06 11:00:13

東急不動産と再生建築研究所が目指すサステナブルな未来の建築

東急不動産と再生建築研究所が描くサステナブルな社会



東急不動産が再生建築研究所と提携し、老朽化した物件の再生を進めています。この取り組みは、既存の建物を活かすことで、CO2の排出量と産業廃棄物の削減を目指し、持続可能な未来に向けた大きな一歩とされています。

提携の背景



東急不動産は、気候変動に対応しながらSDGsの達成を志すサステナビリティビジョンを持ち、建物の再生を事業の重要な柱と位置付けています。また、再生建築研究所は、既存の躯体を利用し、デザインの自由度を高めることを通じて、不動産の価値を最大化することを目的としています。この提携により、不動産業界に新たな息吹をもたらしています。

再生建築とは



日本では一般的に、建物の平均寿命は約30年とされていますが、欧米諸国と比べて著しく短いとされています。多くの日本の古い建物は、耐震性が低いことや、現代のニーズに合わないために使用されていないことが多いのです。しかし、これらの建物の躯体自体は健全であることが多く、その可能性を利用するのが「再生建築」です。この手法は、既存の構造を最大限に活用し、新たな価値を生み出すことを目的としており、環境や経済に優しい選択肢です。

太子堂一丁目計画



提携後、初めてのプロジェクト「(仮称)太子堂一丁目計画」が東京都世田谷区にて進行中です。この計画は、築44年の旧オフィスビルを凍結するもので、耐震補強はもちろん、デザイン性にも配慮した設計が施されています。新たに生まれ変わった施設では、安全性と収益性を両立させた持続可能な空間を提供することを目指しています。竣工予定は2023年5月末です。

今後の展開



東急不動産では、再生建築研究所との連携に加え、新しいパートナーシップの構築も視野に入れ、さらなるプロジェクトの推進を目指しています。特に渋谷や都心部の5つの区域を重点エリアとし、再生建築の普及を強化していく方針です。

SDGsへの貢献



この取り組みは、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)にも寄与することが期待されています。特に、環境に優しい建物の再生は、持続可能な発展を助ける重要な要素とされています。

関連企業情報



東急不動産株式会社



東急不動産ホールディングスの中核企業で、広範な事業を展開しています。渋谷を中心に地域のニーズに応じたまちづくりを推進し、持続可能な社会への貢献を目指しています。

  • - 設立: 1953年
  • - 所在地: 東京都渋谷区
  • - 事業内容: 不動産業全般
  • - 詳細情報

株式会社再生建築研究所



再生建築を推進し、既存の建物を活かした設計やコンサルティングを行っています。新たな建築を通じて、日本の建築文化を進化させることを目指しています。

  • - 設立: 2015年
  • - 所在地: 東京都渋谷区
  • - 詳細情報

これからの日本の建築は、再生活動を通じて「壊す文化」から「残す文化」へとシフトしていくことでしょう。サステナブルな未来に向けた取り組みが注目される中で、東急不動産と再生建築研究所の共創が、今後もさらなる進展を見せることを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社再生建築研究所
住所
東京都渋谷区神宮前4-9-13ミナガワビレッジ
電話番号
03-6721-1969

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