大浦工測がベステラの子会社を完全子会社化
建築測量大手の大浦工測株式会社が、プラント解体工事で知られるベステラ株式会社の子会社であるヒロ・エンジニアリング株式会社と3Dビジュアル株式会社の全株式を取得しました。この戦略的な合併により、大浦工測はその3D計測事業をさらに拡大し、業界内での競争力を高めることを目指しています。
取得された企業の詳細
ヒロ・エンジニアリング株式会社
- - 所在地: 東京都新宿区高田馬場一丁目33番6
- - 設立: 2015年5月
- - 代表取締役社長: 小池明
- - 資本金: 2,750万円
- - 年商: 2億円(2025年1月期末時点)
- - 従業員数: 25名
- - 事業概要: 労働者派遣事業および設計請負事業
3Dビジュアル株式会社
- - 所在地: 千葉県千葉市美浜区中瀬一丁目6
- - 設立: 2019年12月
- - 代表取締役社長: 小池明
- - 資本金: 2,750万円
- - 年商: 1.5億円(2025年1月期末時点)
- - 従業員数: 16名
- - 事業概要: 3Dスキャン・モデリング、設計請負、解析事業
この2社の取得は、大浦工測が持つオリジナルの建築測量技術を活かした新しいサービスの開発を可能にします。
3D計測事業の強化
大浦工測は、長年にわたり建築測量サービスを提供してきた実績があり、近年では3D計測技術の活用に力を入れています。このたびの子会社化により、特にプラント分野における高精度な3D計測データの取得が可能となることで、顧客へのシームレスなサービス提供が期待されます。
デジタルツインとDXへの貢献
多くの産業プラントは、更新時期が迫りながらも現状に合った設計図がないために、改修工事を行う際に後戻り作業が発生しやすいのが実情です。これに対処するため、大浦工測は3D計測と改修設計を一元化することで、産業プラントのデジタルツイン化やDX(デジタルトランスフォーメーション)に寄与し、改修工事の生産性向上を目指しています。
今後の展望
今後、大浦工測はヒロ・エンジニアリングと3Dビジュアルから得られる知見と技術を活用して、より高精度な3D計測サービスの提供を進めるとともに、他のセクターへのサービス展開も視野に入れています。建築・土木・産業プラント分野において、ますます重要な役割を果たすことが期待されます。
大浦工測株式会社の代表取締役、大浦章氏は「この合併により、私たちの技術力がさらに強化され、顧客に対するサービスの幅が広がることを確信しています」と語りました。今後の展開に目が離せません。