アーティスト国際発信支援プログラムの概要
2026年度の「アーティストの国際発信支援プログラム」が、2025年12月15日から2026年1月31日までの期間において、アーティストの応募を受け付けることが発表されました。このプログラムは、日本のアーティストが海外で行われる国際芸術展に参加する際、必要な経費の一部を支援することで、日本の現代美術の国際的な認知度を向上させることを目的としています。
プログラムの目的
国立アートリサーチセンター(NCAR)は、アートを通じて国際的な交流を促進するため、本プログラムを始動しました。アーティストが世界各地で開催されるビエンナーレやトリエンナーレなどの国際芸術展で自身の作品を発表することは、個々のキャリアにとっても重要ですし、日本の美術文化をグローバルに発信する絶好の機会です。2024年度から始まったこのプログラムは、すでに多くのアーティストに活用され、国際展への参加を後押ししています。
支援内容と応募要項
募集期間
2025年12月15日(月)から2026年1月31日(土)まで、応募受付は日本時間の23:59まで行われます。この期間内に申請書を提出する必要があります。
支援額
支援内容は、日本のアーティストが参加する国際芸術展の主催団体に対し、経費の一部または全額を支援するというものです。具体的には、アーティスト一人あたり最大350万円、複数のアーティストが参加する場合は国際展ごとに最大700万円までの支援が受けられます。
支援対象
支援対象となる国際芸術展は、 アーティストが参加し、2026年4月から2027年3月までの間に開始されるもので、一定の実績を有する団体が主催するものに限られています。また、「日本のアーティスト」とは国籍や拠点を問わず、日系あるいは日本から帰化したアーティストや、故人を含む広範囲な定義が設けられています。
申請資格
申請資格は、日本のアーティストが参加する国際芸術展の主催者であり、独立した事務局体制と会計組織を有し、ガイドラインを遵守できる団体に限定されています。
過去の採択結果
2025年度第Ⅱ期の募集では、シドニー・ビエンナーレをはじめとする多くの国際芸術展で日本のアーティストが展示されることが決定しています。たとえば、2026年のシドニー・ビエンナーレ(3月14日〜6月14日)やカーネギー・インターナショナル(5月2日〜2027年1月3日)、エディンバラ・アート・フェスティバル(8月8日〜8月27日)などが挙げられます。
まとめ
アーティストの国際発信支援プログラムは、日本のアーティストにとって、国際的な舞台での認知度向上とキャリア形成に寄与する重要な取り組みです。興味のある方は、ぜひ応募をご検討ください。詳細は国立アートリサーチセンターの公式サイトに掲載されていますので、確認してみてください。応募締切は2026年1月31日までです。今こそ、アートを通じて世界へ羽ばたくチャンスです!