無病息災を願って黒川で行われた大根炊きの祭り
2023年12月8日、兵庫県川西市の黒川地区にある徳林寺で、無病息災や厄除け、長寿を願う「黒川大根炊き」が行われました。このイベントは、地域の伝統を受け継ぎ、今年で3回目の開催を迎え、約350人の参拝者が訪れました。
大根炊きは、寺院で奉納した大根を煮て参拝者に振る舞う行事で、仏前に大根を備えることで無病息災を祈願します。黒川地区では、昔からこの風習があり、お釈迦様の悟りを祝う成道会に合わせて、村民が大根を納めていました。この伝統を現代に復活させ、より多くの人に知ってもらおうと、令和4年度から「黒川大根炊き」のイベントが始まりました。
この日のために集まったのは、黒川地区で育った甘い大根約90本。特に寒暖差の大きいこの地域で育つ大根は、栄養も豊富で味わい深いと評判です。従事者たちの熱意と伝統を大切にする思いが込められた「大根炊き」は、約350杯が無料で提供され、参拝者たちに喜ばれました。
また、境内では黒川地区の新鮮な野菜や地元の加工食品、赤飯などの販売も行われており、多くの来場者が楽しみました。参加者の一人は「おいしくて、寒い季節にぴったりで体が温まります。縁起のいい大根を味わったおかげで、良い年を迎えられそうです」とほほえみながら話していました。
徳林寺は、安土桃山時代に開山された曹洞宗の寺院で、「日本一の里山」とも称される美しい自然環境に囲まれています。長い歴史の中で、地域の人々に支えられながら、無病息災と繁栄の象徴として存在してきました。訪れる人々はその神聖な雰囲気に包まれ、心を癒されるひとときを過ごします。
今年の「黒川大根炊き」は、地域の絆と伝統を次世代へと繋げる大切な役割を果たし、多くの人々に温かい食と共に喜びを提供しました。新しい年を迎えるにあたり、多くの参拝者が心を込めて祈願し、素晴らしい一年を期待できたことでしょう。今後もこのようなイベントが続いていくことを願っています。