米国における日本の観光地人気ランキング、東京・大阪・京都がトップに

米国で人気の日本の観光地とは？

2023年のデータによると、米国の旅行者の間での日本への関心が高まり、訪日旅行者数が204万人に達しました。これは、2020年のコロナ禍前の172万人を超える数字です。また、特に2024年の8月には、単月で過去最高の数字が記録される見通しです。この調査結果は、アウンコンサルティング株式会社が発表したもので、米国における日本の47都道府県に関する検索トレンドを探るために行われました。

検索トレンドから見える人気の都道府県

アウンコンサルティングの調査によると、米国からの検索数が最も多かったのは東京、大阪、そして京都でした。特にこれらの都市は、旅行雑誌「Travel + Leisure」の2023年の世界の人気都市ランキングにも名を連ねており、京都が3位、東京が7位、大阪が25位にランクインしています。

京都の魅力

京都はその独自の歴史や文化が評価されています。欧米の文化とは異なる歴史的名所や、狭い路地に隠れた素敵な店舗などが、訪れる人々の心をつかんでいます。京都の魅力は多岐にわたりますが、特にその美しい寺院や庭園、伝統工芸に心惹かれるという声が多数寄せられています。

東京の活気

続いて東京は、「活気に満ちた首都」という評価を受けています。多様な文化、食事、エンターテイメントが楽しめるこの都市は、多くの旅行者にとって再訪したくなる場所です。東京には、最新のトレンドと伝統が融合した独自の魅力が溢れています。

大阪のフレンドリーさ

大阪はその温かい人柄が特に高く評価されています。旅行者が大阪を訪れる理由として、交通の便利さに加えて、地元の人々の親しみやすさが挙げられます。大阪の料理や商業文化も、観光客にとって大きな魅力です。

その他の人気観光地

これらの都市に続いて、沖縄が4位と大きな注目を集めています。ダイビングやマリンスポーツなどのアクティビティが楽しめることに加え、美ら海水族館のような観光名所が多く、米国からの宿泊者数は51万人を超えたとのことです。これも2019年比で86％の増加を見せています。

また、秋田や広島も注目されています。秋田は「秋田犬」や自然の美しさが評価され、広島は原爆ドームをはじめとする歴史的なスポットが、訪日客の関心を引きつけています。特に広島は、米国からの旅行者が訪日客全体の中で最も多い地域となっています。

訪日旅行者の動向

調査によると、米国からの旅行者は三大都市圏を好む傾向が強く、その割合は58％に達します。これに対し、韓国や台湾からの旅行者は地方部を訪れる割合が高いため、米国をターゲットにした観光戦略も必要です。特に、日本の独自の文化を体験できるような高付加価値プランの提案が求められています。

このように、アウンコンサルティングの調査結果から見ても、日本の観光地に対する関心は高く、特に大都市には多くの旅行者が訪れています。今後も日本の魅力を海外に発信していくための施策が期待されます。