ウズベキスタン大統領の演説
2025-09-26 15:18:11

ウズベキスタン大統領、国連総会で世界に連帯と対話の重要性を訴え

ウズベキスタン大統領の国連総会での演説



ウズベキスタンのミルジヨーエフ大統領は、10月に行われた第80回国連総会にて意義深い演説を行いました。彼は演説の中で、国際的な連帯や開かれた対話、緊密なパートナーシップが今後の鍵になると強調しました。特に、国際機関が弱体化している現状や、紛争の増加、社会的・技術的格差の拡大がもたらす課題について言及し、これに対応するため国連の役割が不可欠であると訴えました。

ミルジヨーエフ大統領は、世界中が直面している経済的・人道的危機についても触れ、開発途上国の声が反映されるよう、国連安全保障理事会の構成の拡大を提案しました。この提案は、国際社会が共に課題に立ち向かうための新しいアプローチを示すものであり、特に安全保障を強化するためには、開かれた対話が必要であることを強調しました。

「新生ウズベキスタン」の成果



大統領は演説の中で、ウズベキスタンの近年の目覚ましい改革についても触れました。過去数年で貧困率を35%から6.6%に下げる大きな成果を上げたこと、教育の普及が進んでいる事実、さらには「グリーン」エネルギーやイノベーション産業の発展も報告されました。これらの成果は、ウズベキスタンが2030年までに移行することを目指している、高所得国への道のりを示しています。

また、ウズベキスタンでの国際的なイベントとして「専門教育世界サミット」が開催される予定で、小児がん対策の重要性を啓発するための国際的な取り組みも提案されました。さらに、「アジア女性フォーラム」の定期開催の意向も示され、ウズベキスタンが地域における国際的な協力の中心となることを望んでいることが伺えます。

中央アジアにおける地域協力と安全保障



ミルジヨーエフ大統領は、中央アジアにおける国境の開放や貿易・投資の拡大についても言及し、地域での連携が進んでいることをその証拠として挙げました。また、アフガニスタン情勢に関しては、国際社会が一致団結し、アフガニスタン国民の生活を支える努力をすべきであると訴えました。これに加えて、アフガニスタンでの経済・インフラプロジェクトの計画も発表しました。

ウズベキスタンはアフガニスタンの経済回復に向けた大規模なプロジェクトを実施予定で、国際輸送・エネルギー回廊の構築に向けた国連特別決議の採択を提案しました。さらに、ガザ地区の人道的危機に対する対応として、軍事行動の停止や交渉の継続を呼びかけ、ウクライナ情勢についても懸念を表明しました。

環境問題と持続可能な発展



大統領は環境問題に関しても強い訴えを行い、特にアラル海の水資源の枯渇に言及しました。彼は全国的に水の使い方を適正化する重要性を訴え、2030年までに水資源を効果的に管理する方法を講じる考えを示しました。さらに、気候変動に対して国際的な対策が必要であるとし、AI技術の活用による環境改善策の提案も行いました。

若者と文化遺産の重要性



特に大学生を中心とした「世界の若者」運動を推進し、若者が社会に貢献できるようなプラットフォームを用意する意向も示しました。文化面ではイスラム文明センターの設置を提唱し、中央アジアの豊かな文化遺産を国連で広めることを目指しています。

結論



ミルジヨーエフ大統領は、最後にウズベキスタンが引き続き国際社会と連携し、開かれた対話を通じたパートナーシップを強化していくことの重要性を強調しました。彼の情熱とビジョンは、ウズベキスタンが未来に向けた確固たる道を歩んでいることを示すものであり、国際社会との積極的な関わりの中でその成果を上げていくことが期待されています。


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