注目の連携協定:富士薬品と袖ケ浦市が健康を守る
2025年5月23日、埼玉を本社とする株式会社富士薬品は、千葉県袖ケ浦市と健康増進のための包括連携協定を結んだ。この協定では、双方が協力し合い地域住民の健康づくりを促進していくことが目的である。この取り組みは、富士薬品の配置薬販売事業を通じて展開され、袖ケ浦市が掲げる地域活性化にも寄与することが期待されている。
協定の内容
本協定の締結式は袖ケ浦市役所で行われ、富士薬品の橋本部長と袖ケ浦市の粕谷市長が出席した。協定には、今後取り組む5つの主要な項目が含まれている。
1. セルフメディケーションの強化
配置薬販売の担当者は、厳しい資格基準をクリアした登録販売者であり、その知識を活かして住民の健康意識を高める活動を行う。具体的には、OTC医薬品の正しい使い方や、生活習慣病の予防について啓発行動を行う。
2. 健康情報の発信
配置薬サービスの特性を活かして、顧客訪問時に健康に関する動画やチラシを活用し、情報提供を行う。また、健康診断への参加を促す活動も実施していく。
3. 高齢者等の見守りサービス
配置薬をご利用の高齢者宅を訪問し、見守り活動を行う。防犯面での配慮をしながら、市民への声かけも行う。
4. 防災・災害対策
平常時から市内の各施設に配置薬を設置し、災害発生時には避難所などに医薬品を無償で提供する。また、市が発信する防災情報を営業員が直接伝える。
5. 地域活性化
上記の取り組みに加え、地域のニーズに基づいた必要な施策を協議し実施していく。
連携の背景
富士薬品は、「とどけ、元気。つづけ、元気。」をスローガンに、地域の健康を支えることを使命としている。特に、配置薬事業を通じて、袖ケ浦市内の約900件の家庭や企業にサービスを提供している。
また、袖ケ浦市は「袖ケ浦健康プラン21(第3次)」を策定し、地域住民が安全で安心して暮らせる環境を整える計画を進めている。このような背景から、富士薬品が地域の健康づくりに貢献できることを期待され、今回の協定締結に至った。
富士薬品の企業概要
富士薬品は、1930年に富山県で配置薬販売業を始めた老舗の医薬品企業であり、現在はドラッグストアや調剤薬局、医薬品の研究開発を手掛ける複合型企業として広がりを見せている。日本全国には1,273店が展開され、「セイムス」として知られている。
このように、富士薬品は地域に密着し、住民の健康を支えていく姿勢を強めている。今後の活躍に期待が寄せられる。
まとめ
富士薬品と袖ケ浦市の連携は、地域住民の健康を守り、より良い暮らしを支える重要な一歩である。この協定を通じて、双方の取り組みが実を結ぶことを期待したい。