北海道の地域おこし
2025-02-07 17:28:59

全国最多の隊員を誇る北海道が進める地域おこし協力隊の実態

北海道の地域おこし協力隊の取り組みと卒業生の声



日本全国で地域おこし協力隊員として活動する人々の中で、北海道はその隊員数が最も多く、2023年には1,000人を超えている。この地域おこし協力隊制度は、地域振興や人口減少対策の一環として全国各地で推進されているものの、特に北海道は過疎地への人材支援に力を入れており、その結果として多くの隊員が地域に根ざした生活を始めている。

1. 新たな支援機関の設立



2023年6月には北海道庁が「地域おこし協力隊サポート推進室」を設置。これにより、隊員の活動や、隊員希望者、市町村への情報提供や研修が行われる。さらには、東京で開催される「第8回地域おこし協力隊全国サミット」にもブースを出展し、隊員の活動内容や募集情報を広くアピールする方針だ。

2. 卒業生のリアルな声



和寒町の小野さんと田中さんの体験



和寒町において農業支援員として地域おこし協力隊に参加した小野敦さんと田中匠さん。どちらも農業への興味から地域おこし協力隊に参加し、任期満了後には新規就農を目指している。彼らは「おためし地域おこし協力隊」に参加した際の体験が決定的なものとなったと振り返る。

小野さんは、ホップの収穫作業を通じて、地域住民の親切や町の雰囲気の良さに感動し、協力隊への応募を決意した。田中さんも同様に、農家との出会いや活動内容の楽しさから、和寒町での就農を強く望むようになった。新たな特産品や農業の魅力に触れる機会が、彼らに新たな人生の選択肢を提供した。


上士幌町の中野さんの経験



上士幌町では関西外国語大学の中野佳恵さんが初のインターン生として活動。その中で中高生の自学自習のサポートや地域住民との対話プログラムに参加した経験を語る。

「すべての若者が都心に出る必要はない」と感じた中野さんは、地域での生活や仕事の重要性を再認識したと話した。彼女は、地域の教育に携わる中で、その価値を見出し、多様な暮らしのスタイルがあることの大切さを学んだ。


鹿部町の蛭川さんの特産品開発



鹿部町で地域おこし協力隊を経験した蛭川有裕さんも注目の存在だ。広報誌の制作や特産品の開発に携わり、特にホタテに魅了され、新たな商品「ホタテのアヒージョ」を生み出した。彼はその味に衝撃を受け、地元の特産品を活かした商品開発に邁進している。

3. まとめ



このように、北海道の地域おこし協力隊はただの仕事ではなく、人生の選択肢を提案する場となりつつある。卒業生たちが語る生の声からは、隊員としての活動が地域にどれほどの影響を与えているかを伺うことができ、新たな地域での生活への踏み出し方が明確になる。また、単に自分の能力を活かす場としてだけではなく、地域と共に成長する方法を教えてくれる貴重な体験を提供しているのだ。これからも北海道の地域おこし協力隊は多くの若者に新しい一歩を踏み出すきっかけを与えていくに違いない。


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