新パワーICの革新
2026-04-03 17:24:49

STマイクロエレクトロニクスが発表した新しいパワー・マネージメントICの革新性について

STマイクロエレクトロニクスの新製品



STマイクロエレクトロニクスは、最新のパワー・マネージメントIC(PMIC)「STPMIC1L」と「STPMIC2L」を発表しました。この製品は、産業機器におけるArm Cortex-Aマイクロプロセッサに最適化されており、特に性能を重視したデザインになっています。

特徴と最適化



これらの新しいPMICは、それぞれ32bitのSTM32MP1xシリーズと64bitのSTM32MP2xシリーズ向けに設計されています。運用コストの削減だけでなく、基板面積を効率的に活用し、ハードウェア設計の簡略化を実現します。また、部品コストを抑えることにも貢献しています。具体的には、MPUの電源レールに応じて固定出力や可変出力を持つ複数のLDO(低ドロップアウトレギュレータ)やDC-DC降圧コンバータを搭載しています。さらに、外付けのDDR DRAMに電力を供給するためのLDOも用意されています。

幅広い用途



新しいPMICは、POS端末、ネットワークゲートウェイ、ホームオートメーションシステム、エッジ処理プラットフォーム、プリンタなど、非常に多様なデバイスに使用できる設計になっています。特に、-40°Cから125°Cという広範囲な温度定格は、厳しい環境でも安心して使用できることを意味しています。

詳細な仕様



「STPMIC1L」は、DC-DC降圧コンバータが2つ、LDOが4つ、DRAM用LDOが1つ、外部ピンが2本といった仕様を持っています。一方で「STPMIC2L」は、DC-DCバックコンバータが3つ、汎用LDOが7つ、DRAM用LDOが1つ、外部ピンが3本です。これらのPMICは、入力電圧範囲が2.8Vから5.5Vと広く、低電圧のAC-DC電源アダプタやUSBポート、リチウムイオンバッテリ、リチウムポリマーバッテリから電力供給が可能です。

高速な過渡応答と保護機能



これらのPMICには、高速の過渡応答を確保し、効率を最適化するために、適応型コンスタント・オンタイム方式が採用されています。この方法によって、電圧を動的に調整することが可能です。さらに、安全・保護機能も充実しており、プログラム可能な出力放電モードや過電流保護機能、電源レール監視機能も搭載されています。また、電源のアップ/ダウンシーケンス制御が行え、MPUの精度やセトリング時間の要件を満たすことができます。

開発をサポートする評価ボード



「STEVAL-PMIC1LKV1」と「STEVAL-PMIC2LKV1」という評価ボードも提供されています。これらは専用のGUIを備え、PMICの設定や監視、NVMパラメータの設定が簡単に行えるようになっています。この評価ボードの存在が、プロジェクトの迅速な開始と開発期間の短縮にも役立っています。

量産体制と価格



現時点で、STPMIC1Lは28ピンのVFQFPNパッケージ(4 x 4mm)で提供され、1000個購入時の単価は約1.34ドルです。STPMIC2Lは40ピンのVFQFPNパッケージ(5 x 5mm)で、同じく1000個購入時の単価は約1.77ドルとなっています。

企業理念



STマイクロエレクトロニクスは、世界中で約48,000名の従業員を擁し、総合半導体メーカーとしての地位を確立しています。エコシステムの構築や持続可能な社会の支援にも意欲的で、2030年までにカーボンニュートラルを目指しています。詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。


画像1

会社情報

会社名
STマイクロエレクトロニクス
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。