仁和寺で巫女舞奉納
2024-04-15 11:30:37

古都の寺で奇跡の舞!仁和寺に巫女舞奉納、幻想的な空間演出

古都の寺で幻想的な舞:仁和寺に巫女舞奉納



2024年3月30日と31日、世界文化遺産にも登録されている京都の仁和寺で、大変珍しいイベントが開催されました。1100年以上の歴史を誇るこの古刹で、巫女舞が奉納されたのです。それも、境内にある重要文化財である宸殿において。一般的に神社で行われる巫女舞が、仏教寺院で奉納されるという、まさに歴史的な瞬間でした。

幻想的な空間と感動の舞



今回の巫女舞は、北庭を望む宸殿で、午後6時からの奉納。ライトアップされた五重塔が遠くに美しく見え、幻想的な雰囲気をさらに高めていました。約5分間に渡り奉納されたのは、浦安の舞の中の鈴舞。参加者からは、その神聖で美しい舞に感動の声が多数寄せられました。

能楽とのコラボレーションと日本の文化



巫女舞の奉納前後は、能楽師による仕舞の演目と解説も行われました。さらに、日本文化伝承協会専務理事であり車山神社宮司でもある宮澤伸幸氏による講演も。宮澤氏は、巫女舞の意味、能楽と社寺の関係、そして日本文化の重要性について熱く語りました。仏教と神道の融合、伝統芸能の共演、そして歴史と文化への深い洞察が織りなす、まさに贅沢な時間でした。

仁和寺:歴史と伝統を紡ぐ聖地



仁和寺は、平安時代初期に創建された真言宗御室派の大本山。多くの天皇が住職を務めた由緒ある寺院です。多くの文化財を有し、その歴史と文化は、日本の歴史を語る上で欠かせないものです。「古都京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されていることからも、その価値の高さが伺えます。

巫女舞:祈りと平和への願い



奉納された鈴舞は、昭和15年に全国の神社で行われた奉祝祭で舞われたのが始まりです。昭和天皇の御製を基に作曲・振り付けされたこの舞は、「浦安」すなわち心の安らぎと平和を祈る舞。古来より日本が「浦安の国」と呼ばれたように、この舞には、平和への願いが込められています。神楽鈴と檜扇は神が宿る依り代として扱われ、舞は神に捧げるものとして、神聖な雰囲気の中で奉納されました。

巫女舞奉納者の軌跡



今回の巫女舞を奉納した方は、2020年に大病を患いながらも、両親の介護や看取りを経験。その中で仏教と出会い、得度。病を克服し、経営者として活動する中で日本文化伝承協会に出会い、神道と巫女としての道を歩み始めました。困難を乗り越え、日本の文化を継承し、伝える強い意志が感じられます。

日本文化伝承協会の活動



日本文化伝承協会は、日本の伝統文化の継承と発展を目的とした団体です。「神社再生プロジェクト」と「教育プログラム」という二本の柱で活動。神社の活性化と、日本文化への理解を深める活動に力を入れています。巫女体験講座や巫女舞教室なども開催しており、多くの人に日本の伝統文化に触れる機会を提供しています。

まとめ



仁和寺での巫女舞奉納は、歴史と伝統、そして現代が交差する、貴重なイベントでした。幻想的な空間、美しい舞、そして日本文化への深い理解。このイベントを通して、日本の文化の奥深さと素晴らしさを改めて感じることができたのではないでしょうか。今後も、このようなイベントが続き、日本の伝統文化が世界に発信されていくことを期待します。

会社情報

会社名
一般社団法人日本文化伝承協会
住所
東京都渋谷区神宮前2-5-6アマデウスハウス402
電話番号
080-9216-7000

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