愛知県西尾市での新しい廃棄物処理施設の整備にJFEエンジニアリングが参画

愛知県西尾市における廃棄物処理施設整備

愛知県西尾市は、岡崎市や幸田町と連携し、広域での廃棄物処理体制を強化するため、新たな廃棄物処理施設の建設を進めています。この度、JFEエンジニアリング株式会社が本事業を受注し、今後の計画が明らかになりました。

本事業の概要

JFEエンジニアリングは、2030年に向けて設計・施工を行い、その後19年間の運営も担当します。新設される焼却施設は、ストーカ式の焼却炉を2基備え、1基あたり133トンの廃棄物を処理する能力を持っています。この施設は、国内でも高効率な発電を実現するために、超高温高圧ボイラを採用しています。

革新的な技術の導入

新しい焼却炉には、JFEエンジニアリングが開発した「高温空気燃焼技術」に基づく対向流燃焼方式が採用されています。この技術により、燃焼の安定性と発電出力の向上が図られます。さらに、完全自動運転システム「BRA-ING®」が導入され、さまざまな廃棄物の種類や量に対しても安定した燃焼が可能になります。

また、火災対策として、AIを活用した煙検知システム「Smoke AI®」や、横浜のグローバルリモートセンターからの遠隔監視体制も整備され、より安全な施設運営を実現します。

循環型社会への貢献

焼却により発生する主灰についても、9社の構成企業と共同で全量を資源化し、最終処分量を削減します。この取り組みにより、循環型社会の実現にも寄与することが目指されています。

持続可能な未来に向けて

JFEエンジニアリングは、廃棄物の発電プラントにおいて業界のリーダーとしての地位を確立しています。同社は、持続可能な開発目標（SDGs）の達成や社会課題の解決に向けて、最適な技術を提供することに注力しています。西尾市の新しい処理施設は、その一環として地域の環境への配慮を強化し、未来の持続可能な社会を築くための重要なステップとなるでしょう。