退職を決意した20代のリアルな声
はじめに
株式会社ツナグバが実施した「20代転職白書」に基づき、320人の若者が語る退職に関する調査結果を紹介します。この調査では、20代の退職者の心の葛藤やその決断に至る経緯を浮き彫りにしました。退職を考え始めてから、どれくらいの期間悩んだのか、何に悩んだのか、そしてどのように退職を伝えたのか、その実態に迫ります。
調査概要
この調査は2024年8月29日から9月2日の期間に実施され、320人(男性96人、女性224人)が参加しました。インターネットを利用して行い、20代の実情を反映しています。
退職決断までの期間
調査結果によると、20代の約4割が1ヶ月から3ヶ月の間に退職を決めたことが分かりました。また、男性は比較的早く決断を下す傾向が見られ、1週間から1ヶ月で決める人が多いのに対し、女性は「半年以上」悩むことが多いという傾向があります。この結果からも、性別による違いが浮かび上がりました。
退職時の悩み
退職を考えた際に、多くの退職者が抱えた悩みの一つが「退職理由の伝え方」です。全体の33.13%がこの点に最も悩んだと回答しており、特に女性は38.39%がこの懸念を持っていました。また、新しい職が決まっていない状況での退職への不安も25.31%に上ります。これらの結果から、若者たちが退職を考える際に、やはり円満退職をさせたいという思いが強いことが分かります。
退職方法の選択
退職を伝える方法として、81.88%が「直属の上司に伝える」と回答しています。この圧倒的な割合から、若者たちの人間関係を重視する傾向が読み取れます。対照的に、「退職代行業者を利用する」と答えたのはわずか3.44%でした。女性は上司への直接報告を重視する傾向が強く、その割合は85.27%に達しましたが、男性は人事部門への報告を選ぶ割合がやや高くなっています。
20代退職者の振り返りと反省
調査にて得られた20代退職者の振り返りコメントから、彼らが退職時に感じた課題や改善点が浮かび上がります。多くは「早めに上司に退職の意志を伝えておけば良かった」「退職理由を前向きに伝えるべきだった」など、コミュニケーションの重要性を訴えています。また、「新しい仕事が決まってから退職すればよかった」との後悔も目立ち、計画的な準備がいかに重要かが分かります。
結論
この調査結果は、企業が退職者とのコミュニケーション方法を見直し、若者たちがよりスムーズに退職できる環境の構築を促す情報となります。退職は人生における大きな決断であり、適切なサポート体制を整えることが急務です。
会社概要
株式会社ツナグバは、東京都千代田区に本社を構え、有料職業紹介業務や経営コンサルティングを行っています。代表取締役社長は仲村正俊です。公式サイトは
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