図書館振興財団、2025年度提案型助成事業の募集開始
公益財団法人図書館振興財団(東京都文京区)は、2025年6月16日から2025年度提案型助成事業の募集を開始しました。この助成事業は、国民の教育や文化の発展をサポートし、地域の図書館の健全な成長を志向しています。総額1億円の助成金を供与し、1件あたりは最大3,000万円まで支給されます。
提案型助成事業の目的と概要
提案型助成事業は、他団体からの寄付を基に、地域資料や貴重資料のデジタルアーカイブの実現を支援するプログラムです。この事業では、次の2つの区分で公募が行われます。
1.
デジタルデータの公開事業 - 郷土や地域に関連した資料のデジタル化を行い、その結果得られたデータを広く公開する事業。
2.
デジタルデータの利活用事業 - 教育や観光など、デジタル化された資料を活用した活動や事業を提案するもの。
この助成事業は、地域に存在する課題解決ネットワークの構築や、イノベーションをもたらす先進的なプロジェクトを特に重視しています。地域社会への貢献や、新たな取り組みを通じて、図書館が果たす役割の再考を促進しようとしています。
助成対象者について
助成の申請は、日本国内で活動している次のような団体を対象としています。
- - 地方公共団体やその設置した団体
- - 教育機関
- - 非営利団体(地方公共団体の承認を受けているもの)
- - その他、財団が認めた者
申請と審査の流れ
申請書類の受付
申請書類の受付は、2025年6月16日(月)から10月22日(水)17:00までの期間に行われ、応募者は必ず期日までに書類を郵送する必要があります。
審査スケジュール
- - 一次審査(書類選考): 2025年11月26日(水)
- - 二次審査(面接審査): 2025年12月17日(水)
- - 助成先決定: 2026年1月(予定)
- - 助成金振込: 2026年1月以降(予定)
詳細な申請方法や審査の流れについては、図書館振興財団の公式ウェブサイトで確認できます。
過去の助成実績と団体の活動
この財団は、2008年に設立され、公益認定を受けた後、図書館を通じて地域の人々の成長や活性化に寄与する活動を続けています。過去には教育関連のさまざまな取り組みを支援しており、その実績はそのまま地域社会への還元につながっています。
具体的には、図書館を使った調べる学習コンクールの運営や、図書館の蔵書を参考にした選書事業、図書館に関する情報誌の発行など、多岐にわたる活動を行っています。
今後の助成によって、どのような新しいアイデアやプロジェクトが生まれるのか、期待が高まります。地域資源を最大限に活かし、文化や教育の発展に寄与する取組みにご注目ください。