トヨタ・モビリティ基金の新しい挑戦
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、2025年8月に横浜で行われる「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」の併催イベントに出展すると発表しました。このイベントでは、ケニアにおけるモビリティを通じた農村の経済的な改善への取り組みが紹介されます。
TMFの取り組み内容
TMFは2020年からケニア西部で、牛乳集荷事業に取り組んできました。このプロジェクトでは、廃棄ロスを大幅に削減しながら、農家の生活を向上させることを目指しています。具体的には、牛乳加工工場の運営率向上や地域において若者の雇用を生み出しています。このように、農家やコミュニティが共に恩恵を受ける持続可能な仕組みを作ることに挑戦しています。
過去数年の活動を通じて、TMFはさまざまな工夫を取り入れてきました。再生可能エネルギーの活用やコスト削減の工夫、デジタル技術を用いた運行や取引の管理による透明性の向上などが挙げられます。また、地元人材の採用や育成、女性の活躍を推進しつつ、牛乳自給率の向上にも寄与しています。これらによって、コミュニティ全体の活性化を図る仕組みが構築されています。
出展の目的と内容
今回の出展は、これまでの取り組みがもたらした成果を紹介するだけでなく、今後の広範な展開に向けた仲間づくりのきっかけとなることを目指しています。出展内容は以下の通りです。
Japan Fair展示ブース
- - 日時:2025年8月20日(水)〜22日(金)
- - 会場:パシフィコ横浜 Japan Fair会場 G05ブース
- - 内容:ケニアにおける酪農モビリティ事業「Songa Mobility」とその仕組みの紹介、小規模農家の生産性向上を支援する電動多目的農機具「Kilikawi」の展示
パネルディスカッション
- - 日時:2025年8月20日(水)12:00〜12:45
- - 会場:パシフィコ横浜 Japan Fair会場 ステージC
- - 登壇者:Songa Mobility、新ケニア協同乳業(New KCC)、国際協力機構(JICA)、TMF
- - 内容:Songa Mobilityによる地域変革とその成果、更にはSHEP(市場志向型農業振興)との連携によるコミュニティ活動の支援について
特別セッション
- - 日時:2025年8月21日(木)16:00〜18:00
- - 会場:ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル「シルク」
- - 内容:SHEP展開状況の共有や成果発表。TMFの取り組みも紹介される予定です。
トヨタ・モビリティ基金の使命
トヨタ自動車は創業以来、顧客やビジネスパートナー、地域社会を含む全てのステークホルダーを大切にした事業活動を行ってきました。そして、2014年に設立されたTMFは、さらに公益的な活動を目的とし、モビリティを通じて豊かな社会を実現するための幅広いプロジェクトに取り組んでいます。
TMFのビジョンは、移動に関する課題への対応を通じて、世界中でより良い未来を築くことです。アフリカでの挑戦が、同じ課題を抱える他の国や地域へのモデルとなることを期待しています。さあ、横浜でのTICAD9に向けたTMFの活動に、ぜひ注目してください。