航海する宿泊業界におけるAIの新たな風
株式会社ウォーカー(本社:東京都文京区、代表取締役:伊東雄歩)と株式会社sunU(東京・江東区、代表取締役:伊東優)が共同で進めている旅館業務向けのAI実証実験が、いよいよ第2フェーズを迎えました。この取り組みは、宿泊業界の新しい形を見せており、観光業界が抱えるさまざまな課題を解決することを目的としています。2023年7月からは、AIエージェントの機能を拡張し、対象施設を増やし、導入コンサルティングを本格化することで、業務の効率化と顧客満足度の向上をさらに推し進めていきます。
宿泊業界の現状と課題
昨今、インバウンド観光客の増加により、宿泊業界では幅広い顧客ニーズに迅速に対応する能力が求められています。しかし、慢性的な人手不足やスタッフの業務負担増加が影響し、全ての施設が十分なサービスを提供できているわけではありません。そこで、ウォーカーは最新のAI技術を活用し、業務効率の改善策を導入しています。2025年1月には、OpenAIのAIエージェント「Operator」との協力により、旅館業務の改善に向けた実証実験を引き続き行っています。この実証実験では、顧客からの問い合わせ対応やフロント業務、SNSの自動投稿、需要予測、サービス提案など、多角的な施策が導入され、AIの効果が確認されました。これらの成果を踏まえ、宿泊業界向けのAI支援サービスを本格的に展開する運びとなりました。
提供するサービスの概要
このプログラムでは、以下の3つのサービスが展開されます。
1.
AI導入支援
各宿泊施設のニーズに応じて、適切なAI導入プランを提供します。施設の予算や運営課題に応じた解決策を提案し、無人運営が可能なシステムを含め、最適なプランを検討します。
2.
AIトレーニング
経営者や予約担当者向けに、即戦力となる実践型AIトレーニングを行います。このプログラムにより、AIやシステムに対する不安を軽減し、業務の効率を向上させることが可能になります。
3.
オーダーメイドAIシステム開発
各施設のニーズに合わせたカスタマイズAIシステムを提供します。場面に応じたオペレーションを設定することで、顧客対応の質を向上し、運営効率を一層高めることが目指されます。
AI自動返信ツールの成功事例
「オーダーメイドAIシステム開発」の一環として、新たに宿泊業界特化型のAI自動返信ツールが開発されました。このツールは、株式会社ウォーカーと共同開発されたもので、問い合わせ対応の迅速化を実現しました。沖縄県のリゾートホテルなどでも導入され、その有効性が確認されています。
無料相談と研修プログラムの開始
さらに、ウォーカーとsunUは、宿泊事業者向けに無料相談窓口を設置し、AI導入に関する疑問にオンラインでお答えします。また、無料AIトレーニングを実施し、現場スタッフがAIツールの利活用をスムーズに行えるようサポートします。こうしたサポートにより、業界全体のデジタル化を推進し、宿泊業の発展を支援していく所存です。
会社紹介
株式会社ウォーカーは、システム開発を中心に展開し、AIフレンズというコミュニティを運営するなど、AI活用を広げる活動を行っています。対してsunUは宿泊業界に特化したAIコンサルティングを行い、現場のニーズに密着した実践的な支援を提供しています。今後も、両社の取り組みを通して、宿泊業界が持続的に成長できることを目指しています。