読売巨人軍・大勢選手が川崎病支援プロジェクトを発表
2023年10月、日本赤十字社と読売巨人軍の大勢選手、さらに日本川崎病研究センターが共同でスタートした「大勢川崎病支援プロジェクト」(通称T-Project)。このプロジェクトは、幼少期に川崎病を経験した大勢選手の思いを基にしたものであり、彼自身が川崎病の克服をテーマに社会貢献を目指す活動です。
プロジェクトの背景
大勢選手は生後7か月のとき、40度の高熱が1週間も続き、川崎病と診断されました。高くて不安定な生活を送り続けながら、彼は高校までの長い間、通院と検査を受け続けました。しかし、川崎病を乗り越え、プロ野球選手としての夢を叶えた大勢選手は、自らの経験を通じて川崎病に関する啓発活動を行いたいとの強い思いを抱いていました。こうした背景から、日本赤十字社と日本川崎病研究センターとの合同プロジェクトが立ち上がりました。
川崎病について知ってほしい
川崎病は1967年に最初に診断された原因不明の病気で、特に4歳以下の子供に多く見られます。この病気は全身の血管に炎症を引き起こし、高熱や眼球充血、唇の腫れ、発疹、手足の腫れ等、様々な症状が現れます。これらの症状が5つ以上見られる場合、川崎病と診断されます。多くの場合は命に関わらないものの、重篤な合併症を起こす可能性があるため、注意が必要です。治療には、人間の血液から取り出される免疫グロブリン製剤が用いられ、この製剤には全国の献血から集められた血液が使われます。
プロジェクトの活動内容
プロジェクトの始まりを記念し、対談動画がYouTubeにて公開されました。この動画では、大勢選手が川崎病の経験を語り、また、同じ病気を患った小学生たちとの意見交流を行っています。小学生たちとの会話では、川崎病との闘いで感じた苦労や、治療において献血がどれほど重要であるかが語られています。動画の視聴は、川崎病への理解を深めるための第一歩です。
動画公開WEBサイトURL
特製バッグハンガーを配布!
プロジェクトの一環として、大勢選手の支援活動に賛同する献血者に特製のバッグハンガーが配布されます。このバッグハンガーはスマホスタンドとしても使用可能。配布は2024年4月5日から開始され、在庫がなくなり次第終了となります。献血を通じてこのプロジェクトの意義に賛同いただいた方々に、素敵な記念品をお届けします。
配布条件:川崎病啓発動画を視聴し、献血に協力した方は、受付で記念品希望の旨を伝えてください。
献血の重要性とその背景
血漿分画製剤は、血液中の免疫グロブリンなどを抽出・精製した医療製剤で、川崎病の治療にも欠かせません。この製剤制作用の原料が増え続ける中、日本赤十字社ではより多くの献血を募るため、献血専用ルームの設置に尽力しています。これにより、全国各地で献血を通じて重要な医療資源が供給されるのです。
献血ルーム情報
- 東京八重洲献血ルーム(東京都)
- 献血ルームフォレスト(愛知県)
- 曾根崎献血ルームRedOne CLUB(大阪府)
詳しい献血ルームの情報は、
こちらからアクセスして確認できます。
このプロジェクトは、川崎病への理解を広め、献血の重要性を訴える活動です。大勢選手の思いを形にし、より多くの方に川崎病という病気を知ってもらうことを願っています。