長府バイオマス発電所が営業運転を開始
山口県下関市に新たにオープンした「長府バイオマス発電所」は、2024年12月30日に営業運転を開始しました。この発電所は、長府バイオパワー合同会社(CBP)が運営し、5社が出資する形で設立されたものです。主な出資者には、株式会社東京エネシスや石油資源開発株式会社、株式会社MOT総合研究所などがあります。
発電所の特徴と運営方針
長府バイオマス発電所は、木質ペレットのみを燃料とした専焼発電所で、出力規模は74,950kWを誇ります。再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)を利用し、中国電力ネットワーク株式会社に電力を売電する予定で、年間約5.2億kWhの電力供給が見込まれています。
本発電所の運営は、CBPが主導し、出資各社がそれぞれの専門知識を活かして運用・保守などの業務を行います。特に、長府バイオマス発電所の安定した稼働を確保するために、当社が既に運営中の境港バイオマス発電所で培った知見と技術力を活用しています。これにより、効率的かつ安全に運転・保守業務(O&M業務)を進めていく方針です。
地域経済への影響
長府バイオマス発電所は、地域において持続可能なエネルギーの供給源となることを目指しています。地域住民や行政との関係構築にも努め、地域経済の発展に貢献することが期待されています。出資各社は、地元の理解と支援を受けながら、環境負荷の少ないエネルギーの普及に寄与できるよう努力を続ける意向を表明しています。
発電所概要
- - 名称: 長府バイオマス発電所
- - 住所: 山口県下関市長府扇町10-52
- - 用地面積: 62,800㎡
- - 発電方式: 汽力
- - 燃料: 木質ペレット100%(輸入)
- - 売電先: 中国電力ネットワーク(FIT単価21円/kWh)
- - 年間売電量見込み: 約5.2億kWh
- - 設立日: 2020年11月9日
今後の展望
ビジネスの運営を続ける中で、長府バイオマス発電所は地域に対する環境貢献はもちろん、新たな雇用機会の創出にも寄与することが期待されます。企業として、また地域の一員として、地域の持続可能性を追求しながら、日本全体のエネルギー政策にも寄与したいと考えています。新しいエネルギーの選択肢としての役割を果たし、地域経済の発展に寄与するため、努力を重ねていく予定です。
この新しい発電所が、地域の環境保全や経済的発展にどのように寄与していくのか、今後の動向に注目が集まります。