宮崎発スタートアップが実現！平均10％超えの給与UPで地方から首都圏水準の賃金を追いかける

宮崎発ベンチャーが描く、地方の未来：平均10％超の給与UPで人材獲得と地域活性化を目指す

近年、人材獲得競争が激化する中、地方企業は都市部との賃金格差やキャリアパス不足に苦しむケースが多い。しかし、宮崎県発のスタートアップ企業、株式会社クラフは、従業員に平均10％超の給与UPを実現し、地方から首都圏水準の賃金を追いかける取り組みを行っている。

同社は、セキュリティ（脆弱性）診断を専門とする企業として、独自のビジネスモデルで急成長を遂げている。従業員数は創業から7年で150名に達し、2030年までに従業員1000名体制を目指す。

給与UPとキャリア支援で人材獲得＆定着を促進

2024年の賃上げ率は、大手企業を含む平均賃上げ率の約2倍に上る水準。職種や経験に関わらず、正社員・契約社員ともに高水準での給与UPを実現している。具体的には、職級に応じた給与のベースアップや給与テーブルの細分化、昇給頻度の向上などが実施されている。

さらに、同社では「キャリチャレ（キャリアチャレンジ）」と題した正社員登用制度を導入。IT未経験者でも入社9ヶ月で正社員登用を果たす社員もいるなど、積極的にキャリアアップを支援している。

地方から世界へ、セキュリティサービスで社会貢献

株式会社クラフの事業は、セキュリティ（脆弱性）診断という高度な専門知識を必要とする分野だ。しかし同社は、この専門知識を標準化・仕組み化することで、IT未経験者でも活躍できる環境を構築した。

さらに、中小企業向けの無償セキュリティ・マネジメント・システム『S4（エスフォー）』を展開することで、社会全体のセキュリティ向上にも貢献している。多言語対応やアジアのグループ会社との連携を通じて、世界へセキュリティサービスを届けることを目指している。