テラ・ルネッサンスが新たなタグラインを発表
京都を拠点に活動する認定NPO法人テラ・ルネッサンスが、先日新しいタグライン「願いをチカラに、平和をつくる」を発表しました。このタグラインは、同団体の理念や目指す社会をより明確にするものとして策定され、理事長の吉田真衣氏がその背景を語っています。
タグラインに込められた思い
新タグラインは、約半年間にわたって行われた対話を経て生まれたもので、3つの主要なテーマが含まれています。まず、「願い」という言葉は、すべての活動の出発点。紛争の中で「安心して生きたい」という現地の声と、そこにいる人々と共に何かを成し遂げたいと願う私たちの想いが重なり、活動が始まると吉田氏は説明しています。
この言葉に「想い」という表現も考慮したものの、現地の人々の声の切実さが「願い」という言葉においてより強調されると確信し、選ばれたそうです。
次に、「チカラに」という部分は、願いを行動に変えるプロセスを示しています。現地の人々が「人生を取り戻したい」という願いを持つ中で、私たちも彼らと共に歩み、一人ひとりが未来をつくる力を持っているという信念が込められています。微力であっても、集まることで大きな力になりうるとする考え方も重要です。
最後に「平和をつくる」というフレーズは、全員が主体的に行動することが重要であるというメッセージを伝えています。平和とは誰かが与えてくれるものではなく、私たち自身が「つくり手」としての役割を果たすことが求められるというのです。安心して生きられる環境を整え、未来を見据えた力を育んでいくことが、平和への道であると確信しています。
今後のビジョン
この新たなタグラインを掲げ、テラ・ルネッサンスは次の25年に向けて活動を進めていくと吉田氏は語ります。職員やボランティアと共に「願い」を「チカラ」に変え、世界平和の実現を目指し、さらなる努力を続けていく意向を示しています。
テラ・ルネッサンスの活動背景
テラ・ルネッサンスは2001年に設立され、主にアジアやアフリカにおいて地雷処理や子ども兵の社会復帰支援等を行っています。また、日本国内では平和教育の普及なども手掛けています。特に、カンボジアやラオスの地雷埋設地域への支援や、ウガンダ、コンゴでの人道的活動が評価されています。これまでにも多くの賞を受賞しており、国連経済社会理事会からの特殊諮問資格も持つ、信頼性の高い団体です。
新タグライン「願いをチカラに、平和をつくる」は、単なるスローガンでなく、テラ・ルネッサンスの活動に対する力強い信念を表現しています。今後も世界のために、共に歩む仲間たちと力を合わせて進んでいくことが期待されます。