サラリーマンのお小遣い、5年ぶり増加!平均3万9600円に。節約志向は依然強いものの、回復の兆し?
サラリーマンのお小遣い、5年ぶりに増加!節約志向と景気回復の狭間
2012年、サラリーマンのお小遣いが5年ぶりに増加したことが、ある調査で明らかになりました。調査によると、平均お小遣いは月額3万9600円。前年から3100円増と、大きな伸びを示しています。
しかし、この増加の裏には、複雑な経済状況と消費者の意識が潜んでいます。調査では、お金に対する意識は依然としてシビアなままで、節約志向は強いことが示されました。実際、飲み代は大幅に減少し、昼食代も微増にとどまっています。持参弁当の回数も減少しており、外食の減少傾向が伺えます。
では、なぜお小遣いが増加したのでしょうか?背景には、景気回復の兆しと消費マインドの持ち直しが挙げられます。内閣府の発表によると、消費マインドは持ち直しの傾向にあり、景気回復の兆しも見え始めています。東日本大震災後、家族や友人との絆を改めて感じる機会が増えたことも、消費行動に影響を与えた可能性があります。
この調査は、1979年から続く歴史あるもので、長年、サラリーマンの懐事情を詳細に分析し、時代の変化を捉えてきました。新生銀行が実施した今回の調査は、約1000人の20代から50代のサラリーマンを対象に実施され、給与所得の減少や生活実感の厳しさといった状況下でも、お小遣いが増加したという点に注目が集まっています。
興味深いのは、お小遣い額と日経平均株価の連動性です。過去には、株価の上昇とともにお小遣い額も増加する傾向が見られました。しかし、震災後の株価低迷を考えると、今後のさらなるお小遣い増加は不透明と言えます。
調査結果の詳細からは、節約をしながらも、旅行などへの消費意向が強まっている様子も読み取れます。アフターファイブの過ごし方にも変化が見られ、飲み会を控えて家族や友人との時間を大切にする傾向が強まっている可能性があります。
若年層のライフスタイルに焦点を当てた新ウェブサイト
リーマンショックや東日本大震災を経て、消費者の意識は大きく変化しました。特に若年層は、雇用や収入の不安定さに直面しながらも、シェアハウスやファストファッションなどを活用するなど、新しいライフスタイルを築いています。
こうした変化を捉えるため、新生銀行は「ライフスタイル・ラボ」という新たなウェブサイトを開設しました。このウェブサイトでは、サラリーマンのお小遣い調査の過去のデータや、若者のお金に関する意識調査、有識者によるコラムなどを掲載。若年層のライフスタイルやお金に関する意識の変化を分析し、働く人々の生活を考えるきっかけとなる情報を提供していきます。
サイトには、「サラリーマンのお小遣い調査」の過去データの他、現代の若者のライフスタイルやお金に関する意識を有識者の視点から解説するコラム、新生銀行グループが実施する若年層向け金銭基礎教育プログラム「MoneyConnection®」の情報なども掲載予定です。
「ライフスタイル・ラボ」は、単なる調査結果の発表にとどまらず、現代社会における若者世代の生活や経済観、そして将来展望を考える上での貴重な情報源となるでしょう。今後の動向にも注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社新生銀行
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町2-4-3日本橋室町野村ビル
- 電話番号
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03-6880-7000