SmartHR、業務委託管理で新たな一歩を踏み出す
株式会社SmartHRが、業務委託およびフリーランス管理クラウドサービス「Lansmart」を提供する株式会社CloudBrainsをグループ会社化することが発表されました。この統合により、SmartHRはさらなる業務効率化とコンプライアンス強化を図ることを目的としています。
業務委託管理のニーズの高まり
近年、リモートワークの普及や働き方の多様化に伴い、企業はフリーランスや業務委託を活用する機会が増えています。その一方で、契約管理や請求業務などの複雑さが、企業だけでなくワーカーにとっても負担となっているのが現状です。特に、2024年11月にはフリーランス新法が施行されることで、この問題はますます顕在化すると予想されています。
Lansmartは、企業と業務委託先との間で発生する契約、稼働管理、請求を一元管理することによって、これらの業務を効率化し、法令遵守体制を強化するためのクラウドサービスです。このようなサービスが求められる背景には、業務管理の複雑化が進んでいることがあります。
SmartHRグループとしてのシナジー
SmartHRは、CloudBrainsを傘下に迎え入れることで、既存の顧客基盤を活用し、Lansmartのさらなる提供拡大とサービス機能の充実を目指します。これにより、業務委託やフリーランスを対象とした管理サービスの新たな提供が実現され、コーポレートミッションである「well-working」の実現に向けた取り組みが一層進むことになるでしょう。
特に、SmartHRが長年培ってきたノウハウをLansmartに統合することができれば、業務の効率化や従業員エンゲージメントの向上が期待されます。
今後の展望
SmartHRは、今後もさらなる成長を遂げるために、M&Aを通じた事業拡張に取り組む方針です。この戦略により、労働にまつわる社会的課題の解決に向けて、より多角的なソリューションを提供することができます。働くすべての人々が、それぞれのスタイルで快適に働ける社会の実現を目指し、急成長企業としての意義を果たしていく考えです。
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株式会社CloudBrainsの代表取締役眞壁雅彦氏は、今回のグループ化について「企業からの業務委託管理の相談が増えてきており、フリーランス新法に伴う管理の複雑さも実感しています。Lansmartはテクノロジーを用いて業務委託取引を円滑にするための基盤を提供してきました。今後はSmartHRと力を合わせて、多様な働き方を支える社会インフラを共に構築していきます」とコメントしています。
一方、SmartHRの代表取締役CEOである芹澤雅人氏は、「業務委託管理は企業にとってますます必要不可欠なものになっています。私たちの培ったノウハウをLansmartに組み合わせ、ミッション『well-working』の実現を加速させる所存です」と述べています。
CloudBrainsとSmartHRの基本情報
CloudBrains
- - 設立日: 2019年7月26日
- - 本社所在地: 東京都港区芝浦二丁目14番7号
- - 事業内容: クラウドサービスの企画、開発及び販売など
- - 企業サイト: CloudBrainsサイト
SmartHR
- - 設立日: 2013年1月23日
- - 本社所在地: 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
- - 事業内容: 「SmartHR」の企画・開発・運営・販売など
- - 企業サイト: SmartHRサイト
この提携により、両社は共同で業務委託管理の未来を切り開いていくことでしょう。