AI時代でも根強い!「外国語が使えるようになりたい」人は半数超
株式会社クロス・マーケティングが実施した「語学に関する調査(2024年)」によると、全国の20歳から69歳までの男女の半数以上が、外国語を「使えるようになりたい」と考えていることが明らかになりました。
調査では、「母国語以外にやりとりできる外国語の有無」「外国語の習得意向」「外国語が使えたらいいと思った時」「覚えたい・上手くなりたい外国語」「外国語で助けたり・助けられたりしたエピソード」について質問しました。
「外国語が使える」のはわずか2割強、20代は意欲的に学習中
「母国語以外にやりとりできる外国語がある」と回答したのは全体の25.3%にとどまりました。さらに、「ネイティブなみに使える」と答えた人はわずか5.1%、「だいたい問題なく使える」と答えた人も9.2%と、実際に外国語を日常的に使える人は1割に満たない状況です。
一方で、「やりとりできる外国語がある」と回答した割合は、男性20代では40.0%と他の世代と比べて高く、「だいたい問題なく使える」「がんばればなんとか使える」と答えた割合も高くなっています。このことから、20代では積極的に外国語学習に取り組んでいる人が多いことがわかります。
「外国語を使えるようになりたい」は半数超! 20代は「流暢に話せるようになりたい」
外国語の習得意向については、「一つの言語でも日常会話ができるようになりたい」が21.4%、「外国語を使えるようになりたい」と答えた人は半数を超える51.9%にのぼりました。さらに、20代では「流暢に使えるようになりたい」と答えた人が23.0%と他の世代よりも高く、外国語学習への高い意欲がうかがえます。
海外旅行や困っている外国人を助けるなど、具体的なニーズも明らかに
外国語が使えたらいいと思った場面としては、「海外旅行に行くとき」「外国の方に道を聞かれたとき」「外国語の映画やドラマを見るとき」「困っている・迷っていそうな外国の旅行者をみたとき」が上位にランクインしました。特に60代では「外国の方に道を聞かれたとき」「困っている・迷っていそうな外国の旅行者をみたとき」の割合が高く、訪日外国人を助けるために外国語を使いたいと考えている人が多いことがわかります。
英語学習は根強い人気! 女性は韓国語への関心も高い
「覚えたい・上手くなりたい言語」では、「英語」が56.2%と圧倒的に高い人気を誇っています。全体で2位にランクインした「韓国語」は、特に女性からの支持が高くなっています。
ジェスチャーや単語だけでも、コミュニケーションの喜びを感じている
外国語で助けたり・助けられたりしたエピソードでは、ジェスチャーや単語だけでも何とかコミュニケーションができたという声が多く聞かれました。言葉が完璧でなくても、積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢が大切であることを示しています。
AI時代でも、外国語学習の重要性はますます高まっている
今回の調査結果から、AI時代においても、多くの人が外国語を「使えるようになりたい」と考えていることが明らかになりました。海外旅行や外国人とコミュニケーションをとるなど、具体的なニーズも明らかになっており、外国語学習の重要性はますます高まっていると言えます。