地域体験が広がる
2020-03-23 11:03:05
SEKAI HOTELとQueQが提携し地域文化体験を提供へ
SEKAI HOTELとQueQの協業による新たな観光体験
日本の宿泊施設が新たな時代を迎えています。本記事では、SEKAI HOTEL株式会社とQueQ Japan株式会社の協業について詳しく解説します。両社は地域経済の活性化を目指し、訪日観光客に対して「日本の日常生活体験」を提供することを目的にしています。ここでは、協業の背景や目的、そして観光体験の具体的な内容を紹介します。
SEKAI HOTELの取り組み
SEKAI HOTELは、地域に分散した宿泊体験を提供するユニークな宿泊施設を運営しています。空き家をリノベーションし、地域の飲食店や銭湯と提携することで、訪れる観光客に地域の文化や生活を体験してもらうことを目指しています。この取り組みは、観光庁の推進する訪日観光客誘致と深く連携しており、日本の伝統文化だけでなく、現代の生活文化の提供に力を入れています。
また、SEKAI HOTELのコンセプトは「ORDINARY」であり、これにより観光客は日本の生活文化を日常的な視点で体験することが可能です。近年、この新しい宿泊スタイルは高い評価を受けており、「日経MJ賞 最優秀賞」を受賞するなど、日本国内での存在感を増しています。
QueQの革新性
QueQは、並んでいる店舗の列をアプリで管理できるサービスを提供するタイ発のスタートアップです。日本法人が福岡市に設立され、訪日観光客に便利なサービスを展開しています。QueQのアプリを通じて、顧客は2キロ圏内の店舗を事前に予約でき、長時間の並び時間を短縮し、他のアクティビティに時間を使うことができます。また、店舗側もこのアプリを用いることで予約管理が容易になり、顧客動向のデータを収集することが可能になります。
QueQの取り組みは、日本国内で急速に浸透しており、地方飲食店へのアプローチは特に注目されています。アプリがもたらすデータを駆使することで、地域経済の活性化に貢献できる可能性を秘めています。
協業の背景
今回の協業は、2020年に予定されている東京オリンピックの影響を受けて生まれました。観光庁による訪日観光客の誘致活動が活発になる中、観光客のニーズも変化しています。特に「日本の日常生活体験」の需要が高まり、従来の観光地だけでなく、地域の文化や人々の生活に触れることを求める声が増えています。
しかし、地方観光地は観光施設の整備が不十分で、言語対応やデジタルマーケティングの不足といった問題が存在しています。これに対処するためには、地域の強みを生かしつつ、観光客への情報提供を充実させることが重要です。
競争力のある目的
SEKAI HOTELとQueQの協業は、両社にとって多くの利点をもたらします。SEKAI HOTELはQueQのプラットフォームを通じて、より多くの観光客の目に触れることで、地域体験の提供を強化します。また、地方都市への観光客誘致を進め、観光のオーバーツーリズム解消にも寄与することで地方創生を促進します。
一方、QueQは日本市場での認知度を高めるチャンスを得て、SEKAI HOTELとの提携を通じて地域飲食店にアプローチしながら、不足しているデータの収集も可能になります。このように、お互いの強みを生かした協業が期待されています。
新たな観光体験の実現
アプリ活用
現在、SEKAI HOTELの拠点であるNishikujo(此花区)とFuse(東大阪市)はQueQのアプリで発見でき、多様な地域商店の情報を提供しています。観光地でのアクティビティを楽しんでいる間に、オンラインで順番待ちをすることができるため、時間を効率的に使えます。
SEKAI PASSの利便性
SEKAI HOTELに到着すると、スタッフが地域提携店での体験について説明し、地域の周遊パス「SEKAI PASS」を手渡します。このパスを使うことで、通常の観光では体験できない地域の人々の日常に触れることができるのです。例えば、地元の銭湯や飲食店での特典を利用することで、心温まる交流が生まれるでしょう。
このように、SEKAI HOTELとQueQの協業は、訪日観光客にとってよりリアルで親しみやすい日本の文化体験を提供する機会となります。今後、その運営がどのように進展し、地域社会にどのような影響を与えるのか注目されます。期待されるような新しい観光体験を通じて、地域経済が更に活性化することを心より願っています。
会社情報
- 会社名
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SEKAI HOTEL株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市北区中崎2-5-18中野ビル1階
- 電話番号
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