冷凍車が「走る冷蔵庫」に変身! CREグループが温度試験結果を公開
近年、冷凍車は、従来の冷凍・冷蔵品の輸送だけでなく、災害時の緊急物資輸送や、イベント会場における冷蔵設備の代わりなど、幅広い用途で活用されています。
CREグループの持分法適用関連会社である株式会社A-TRUCKは、冷凍車の新たな可能性を探るべく、常温飲料の冷蔵計測試験と配送シミュレーションにおける温度比較試験を実施しました。その結果、冷凍車が冷蔵庫としての役割を果たせることが証明され、オウンドメディア「ユアロジ」で公開されました。
常温飲料をチルド温度帯に! 冷凍車の冷蔵能力を実証
A-TRUCKは、4t冷凍車を使用し、2Lの日本茶と500mlの炭酸飲料を段ボールに梱包して積載。積荷中央付近の飲料にセンサーを設置し、液体の温度を計測しました。外気温30.9℃、冷凍機設定温度0℃という条件下で、日本茶は約17時間、炭酸飲料は約20時間で10℃以下に到達しました。
この結果は、冷凍車がイベントや屋外での販売時などに、常温の飲料を冷蔵する用途でも十分に活用できることを示しています。
配送中の温度変化を徹底検証
A-TRUCK仕様の冷凍車と一般仕様の冷凍車の配送時における温度変化を比較した結果、A-TRUCK社の冷凍車は、一般仕様の冷凍車より最大6℃低温を維持することがわかりました。
これは、A-TRUCKが長年の経験とノウハウを活かして開発した独自の冷凍車設計が、庫内の温度管理に優れていることを証明しています。
冷凍車の活用事例
今回の試験結果を受けて、A-TRUCKは冷凍車の活用シーンをさらに広げていきます。
食材の緊急保存: 業務用冷蔵庫が故障した外食チェーン店や、インバウンド需要で客足が急増したホテルへ冷凍車を提供
イベント・建設現場での冷蔵設備: 野外イベントに出展する寿司チェーン店や、建設現場の作業員への食料や医療品の保管場所として冷凍車を提供
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被災地の食料保管: 災害発生時に電力供給が途絶えた被災地に、食料や医療品の保管場所として冷凍車を提供
まとめ
CREグループは、今回の温度試験結果を通して、冷凍車が「走る冷蔵庫」としての役割を担う可能性を明らかにしました。今後は、更なる技術開発やサービス提供を通して、冷凍車の活用シーンを拡大し、社会に貢献していくとしています。
A-TRUCKの担当者へのインタビュー記事と、試験の詳細については、CREグループのオウンドメディア「ユアロジ」にて公開されています。興味のある方はぜひご覧ください。
記事URL: https://www.logi-square.com/sh/7384a137a4ee