千葉県旭市が『産婦人科・小児科オンライン』を導入
千葉県旭市は、子育て支援を充実させるために、2025年8月1日より『産婦人科・小児科オンライン』を導入しました。これは、株式会社Kids Publicが運営するもので、旭市の住民が自宅のスマートフォンから、産婦人科医や小児科医、助産師に簡単に相談できるサービスを提供します。この取り組みは、妊娠・出産・子育てにおける安心を向上させることを目的としています。
美しい自然に包まれた旭市
旭市は千葉県の北東部に位置し、都心から約80キロメートルの距離にあります。南側には九十九里浜が広がり、北部は緩やかな丘陵地帯が広がります。この地域は「干潟八万石」と呼ばれる広大な穀倉地帯で、豊かな自然に恵まれています。ここでは、農業、畜産業、漁業が盛んで、首都圏の食料供給を担う重要な地域となっています。また、刑部岬からの眺望は「日本の夕陽百選」と「日本の夜景百選」にも選ばれ、その美しさは多くの人々を引きつけています。
課題解決への取り組み
旭市には、妊娠期から子育て期にかけて切れ目のない支援体制を目指す取り組みがありますが、課題も存在します。市内には分娩に対応できる基幹病院が旭中央病院の1カ所のみであり、0歳児の診察が可能な小児科も1カ所しかありません。さらに、医師の働き方改革により、夜間や休日の小児初期救急医療体制の確保が難しく、市民からは「受診のしづらさ」や「子どもの体調不良時の不安」といった声が多く寄せられています。
こうした状況を踏まえ、旭市では少子化対策の一環としてオンライン相談窓口を設けることにしました。このサービスにより、産婦人科医や助産師、小児科医がオンラインで相談に応じ、育児に関する多様な不安やニーズに対応することが可能になります。
24時間相談できる環境
『産婦人科・小児科オンライン』は、夜間も相談が可能で、平日18時から22時までの時間帯に予約制で相談できます。また、ウェブサイトを通じて24時間いつでもメッセージを送信できる一問一答形式の相談も利用可能です。さらに、「日中助産師相談」もあり、月、水、金の13時から17時まで予約なしで助産師とチャット相談ができます。
市長のコメント
旭市の市長、米本弥一郎氏は、今回のオンライン相談サービス導入について、次のようにコメントしています。「旭市は『みんなで創る未来ず~っと大好きなまち旭』をキャッチフレーズに、様々な子ども・子育て支援を行っています。本サービスが多くの家庭に利用され、幸せと安心が広がることを願っています。」
結論
このように、旭市は『産婦人科・小児科オンライン』の導入を通じ、住民からの声に耳を傾け、実際に役立つサービスを提供しています。今後も、地域のニーズに応えた子育て支援の充実を目指して、更なる取り組みを進めていくことでしょう。