NXPの新製品「MCX E」シリーズが登場
マウザー・エレクトロニクスは、業界のイノベーションを先導する存在として、NXP Semiconductorsの新しいマイクロコントローラ「MCX E」シリーズの取り扱いを開始した。この新シリーズは、特に高信頼性と安全性を求める分野において、その性能を最大限に引き出す設計が施されている。
MCX Eシリーズの特徴
この「MCX E」シリーズは、産業用およびIoT向けのMCX IndustrialとMCX IoTシリーズに新たに加わるラインとして、堅牢性と安全性の両立を目指している。特に注目すべきは、NXPのSafeAssureドキュメント・スイートへの対応だ。これは、IEC 60730クラスBの家電規格に準拠した認証済みライブラリや、IEC 61508向けのソフトウェアフレームワークを提供し、安全性を更に引き上げる。
MCX Eシリーズは、HVAC(空調システム)、無人車両、産業オートメーション、ロボティクスなど、さまざまな過酷な環境での使用に最適化されているため、多様なセクターでその価値を発揮するだろう。
優れた性能
このシリーズのマイクロコントローラは、堅牢な5Vアーキテクチャ、内蔵の安全診断機能、そして産業グレードの動作温度範囲を有し、電気的・熱的に厳しいエッジ環境でも高い信頼性を確保する。また、スケーラブルなアーキテクチャを採用しており、Arm® Cortex®-M4FおよびArm® Cortex®-M7プロセッサを搭載したこのシリーズは、最大4MBのフラッシュメモリ、ECC保護付き512kBのSRAMを提供する。
さらに、CAN-FD、イーサネット、低消費電力のシリアル通信など、高度な通信インターフェースをサポートしており、複雑な組込みシステムとの統合がシームレスに行える。
開発者のための利便性
「MCX E」シリーズは24時間365日の稼働を支え、NXPの長期製品供給プログラムに基づいている。加えて、最大135℃まで耐える設計(高温対応)であることもポイントが高い。これにより、開発効率が大幅に向上するよう、MCUXpresso開発環境やVisual Studio(VS)Codeとの互換性、リアルタイムOS(RTOS)のサポートを受けた開発が可能になっている。
開発ボードの活用
NXP Semiconductorsが提供するMCX Eシリーズは、FRDM-MCXE247およびFRDM-MCXE31B開発ボードでサポートされる。これらはそれぞれMCX E24およびMCX E31マイクロコントローラを基盤としており、64Mbitの外部シリアルフラッシュや3軸デジタル加速度計、車載イーサネットコントローラなどを搭載している。このように、PCからの直接デバッグも可能で、Arduino®、Pmod™、mikroBUS™といった規格に対応した拡張コネクタも備え、開発における利便性を一段と高めている。
まとめ
NXPのMCX Eシリーズは、様々な産業分野において機能的で信頼性の高いソリューションを提供する。マウザーでは、技術リソースや製品データシートなど、様々な情報を提供し、エンジニアの設計開発を支援している。最新技術や製品トレンドを知るためには、マウザーの無料eニュースレターへの登録をお勧めする。
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