GxPが展開するIBM i向けの新しいAPI化製品「X-Elevate」
株式会社GxP(東京都新宿区、本社:鎌田悟代表取締役社長)は、2024年3月28日からIBM iシリーズ向けのAPI開発ツール「X-Elevate」を日本市場で発売することを発表しました。本製品は、IBMのPower環境で動作するIBM i(旧称AS/400)を利用する企業にとって、デジタルトランスフォーメーション(DX)の基盤であるREST APIに対応したサーバープログラムの短期開発をサポートします。
1. X-Elevateの主な特長
X-Elevateは、従来のレガシーアプリケーションをAPIとして活用するのではなく、IBM iをオープンプラットフォームとし、最新の開発手法を取り入れています。これにより、Webシステム開発において広く用いられている3層アーキテクチャに基づくモジュラーモノリスの開発が可能となります。この新しいビジョンに基づくアプローチによって、開発者は自由な形式のRPGコードの自動生成を通じて、モジュール化されたアーキテクチャの構築を実現できます。
2. 進むデジタルトランスフォーメーション
IBM iは、長い歴史を持つビジネスアプリケーションのプラットフォームであり、顧客満足度は高く評価されています。しかし、多くのユーザーはAS/400時代の古い開発手法に依存しているため、若手エンジニアのAS/400への理解不足が課題となっています。GxPが提供するX-Elevateはこの問題を解決するために開発された製品で、IBM i向けのオープンソリューションとして新しい開発文化をもたらします。
3. 開発の効率化と品質向上
X-Elevateの特筆すべき点は、APIやWebサービスを簡単に作成できることです。独自のテンプレートを活用することで、開発者は迅速に統合的なアプリケーションを構築できます。さらに、レスポンシブルなWebやモバイルアプリの開発も容易であり、サーバーAPIを利用することで、開発ツールの選択肢が広がります。これにより、コーディングの標準化が実現され、高速開発が可能となります。
4. 将来的な視点
GxPは、X-Elevateを通じてIBM iの開発環境を刷新し、次世代のオープン系エンジニアにアピールすることを目指しています。もとより公開可能なテンプレートによる開発は、IBM iのオープンプラットフォームへの適応を促進し、将来的にはAPI開発以外にも応用が期待されています。
5. 導入の背景と期待
各企業における発表もあり、業界の期待は高まっています。
ベル・データ株式会社の上野氏は「X-Elevateの導入により、IBM iのパワーを最大限引き出し、ビジネス環境を変革する助けとなるでしょう」とコメント。
イグアスの伊藤氏も、今後のRPG技術者の育成と新しいアプリケーション開発の方向性に期待を寄せています。
GxPは、IBM iのユーザーにDXの実現を支援する新たなツールとして、国内でのX-Elevateの普及を積極的に進めていく方針です。
6. X-Elevateの入手方法
X-Elevateはオープンかつライセンス販売され、詳細な情報は公式サイトで確認できます(
X-Elevate公式サイト)。
これからのIBM iの未来を切り開くツールとして、「X-Elevate」に期待が寄せられています。