就職・転職活動におけるSNS活用実態 〜 最新調査から見える影響力とは
はじめに
就職活動や転職活動でのSNS活用は今や一般的なものとなっています。Thinkings株式会社(シンキングス)が発表した最新の調査レポートには、就活生と転職希望の社会人を対象にしたSNSの利用実態が詳しく記されています。この調査では、多くの参加者がSNSを通じて志望度に変化があったと報告しており、SNSがもたらす影響力の大きさが浮き彫りになりました。
調査の概要
今回の調査は、2025年春卒業予定の大学生・大学院生100名と、転職経験のある社会人400名(Z世代(1997~2000年生まれ)とY世代(1981~1996年生まれ)の均等配分)を対象に行われました。インターネット調査を通じて得られたデータは、現代の求職活動におけるSNSの役割を理解するうえで重要な示唆を与えています。
SNSの利用状況
調査結果によると、YouTube、X(旧Twitter)、Instagramといった多様なSNSが情報収集の主要な手段として利用されています。特に、就活生は「業界研究」を行う際にSNSをもっとも多く使用し、約80%がSNSで得た情報を契機に志望度が変化したと回答しています。
社会人の参加者においても、34%が「求人情報を探すとき」にSNSを利用し、同様に多くの人が志望度の変化を経験しています。具体的には、転職活動中の81%がSNSの情報をもとに志望度が変化したと述べており、中でも「上がった理由」が「メリット・デメリットが明確に伝わった」という意見が多く見受けられました。
就活生の行動パターン
特に興味深いのは、就活生がSNSを活用する際の行動パターンです。業界研究においては、特定の企業に対して積極的に情報収集を行うため、SNSは非常に重要な役割を果たしています。実際、就活生の80%が得た情報によって志望度が変動したことを示しています。
一例として、ある就活生は「社員の日々のルーティーンを紹介する動画を見て、その企業に対する理解が深まった」と語り、逆に「SNSでの悪評が志望度を下げた」という声もあったことが印象的です。
求職者が求める情報
また、応募者はSNSを通じて、企業の雰囲気や社風だけでなく、選考プロセスに関する具体的情報も求めています。これは特に、企業側が自社の魅力を伝える際に、どのようにSNSを活用するかが重要であることを意味します。企業は自身の社風を発信しつつ、応募者の関心を引くような情報を投稿することが求められています。
結論
この調査結果は、SNSが現代の就職・転職活動においてどれほどの影響力を持つかを如実に示しています。情報収集と選考情報の両方をSNSから得る傾向が明確で、企業側もこの流れを意識したSNS活用が求められます。今後の採用活動において、候補者の視点からの情報発信や共有がキーとなることでしょう。SNSでの情報発信を適切に行うことは、企業にとってますます重要性を増すことでしょう。
調査レポートには、SNS利用実態や求職者が求める情報の詳細が記載されていますので、ぜひご覧ください。
会社について
Thinkings株式会社は、採用から組織づくりうまで、HR Techを通じて新しい方法を提案しています。今日の多様化する雇用形態に応じた、テクノロジーとデザインを駆使し、より創造的な社会の実現を目指しています。
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