発酵ジンジャーエールの挑戦
2020-10-21 11:50:01

日本初の発酵ジンジャーエールがアジア市場に挑む!農業復興を目指すプロジェクト

日本初の発酵ジンジャーエールの挑戦



埼玉県を拠点にしている「(株)しょうがのむし」が、発酵ジンジャーエールを中心としたプロジェクトを進めています。このプロジェクトの目標は、日本国内でのクラフトノンアルコール飲料の普及と、特にアジア市場への展開です。加えて、地域の農業復興をも目的としており、地元名産の生姜栽培を再生させることが狙いです。

目的と背景


このプロジェクトを立ち上げた代表の周東孝一氏は、欧米で一般的に楽しまれている発酵ジンジャーエールの魅力に惹かれ、その普及を決意しました。また、彼の実家も育ちを見沼田んぼで過ごしたことから、休耕地の増加や生姜栽培の衰退という現実に直面しました。これらの問題への気づきが、プロジェクトのきっかけとなったのです。このプロジェクトは、2019年にさいたま市が主催したビジネスコンテストでグランプリを受賞したことにより、2020年に始動しました。

プロジェクトの経緯


新型コロナウイルスの影響で飲食店の業績が悪化し、当初の飲食店向け卸売から一般消費者向けのオンライン販売へとシフトしたため、クラウドファンディングを実施している状況です。このキャンペーンでは、6本の発酵ジンジャーエールが届く「ファン応援コース」など、魅力的なリターンが好評を得ています。また、オンラインストアでは創業当初から持続的な割引制度も用意しています。

発酵ジンジャーエールとは?


発酵ジンジャーエールは、イギリスで300年前に生まれた伝統的な飲み物です。特に禁酒法時代の欧米では、アルコールの代替品として広まりました。現在も、発酵による香りと生姜独特の風味が人気で、ノンアルコール市場に新しい風を吹き込もうとしています。アジアにおいても同様の需要を見込んでおり、周東氏はこれを「お酒を飲んだような感覚を得られる嗜好品」と位置付けています。妊娠中や授乳中でも安心して楽しめる飲み物として、注目が集まっています。

さいたま市の農業を救う取り組み


見沼田んぼは、都市近郊の利点を活かした農業地域として約400年の歴史がありますが、近年は後継者不足と休耕地の増加が問題となっています。この地域を救うべく、周東氏は発酵ジンジャーエールを地元農業に根付かせ、さらなる成長を目指しています。

実際に周東氏は、休耕地や荒地を利用して生姜の栽培を始め、地域活性化に力を入れています。「農業の活性化は地域の未来に繋がる」と語る周東氏は、地元住民との共創を重視しており、農業に還元できる形でのビジネスモデルを築いています。

代表取締役 周東孝一氏のユニークなキャラクター


周東氏は、ちょんまげと和服姿で活動しており、その個性的な外見からも注目を集めています。自身は台湾にルーツがあり、文化的なバックグラウンドを持つことが彼のビジネスにおいても独自の視点をもたらしています。彼は酒類販売の職歴を持ち、過去に日本酒の利き酒師としても活躍していました。この経験を通して、醸造や販売に関する豊富な知識を活用し、地元の特産品を最大限に生かした商品開発に取り組んでいます。

今後の展望


「発酵ジンジャーエールを多くの人に楽しんでもらいたい」という思いを胸に、周東氏は今後もイベントへの出展や試飲会を実施する予定です。また、2024年には全都道府県で商品の販売を目指し、更なる拡大を図っています。発酵ジンジャーエールがアジア市場で一般的な存在になる日も近いかもしれません。周東氏の掲げるビジョンは、地元農業の復興と地域ブランディングにも繋がるため、要注目です。

さらに詳しく知りたい方は、以下のクラウドファンディングのページをご覧ください。
クラウドファンディング

地域の特産物を用いた新しい飲料作りが、さらに広がることを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社しょうがのむし
住所
埼玉県さいたま市見沼区大谷1262-3しょうがのむし醸造所
電話番号
050-5579-4606

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