M&A業界の新春の展望と課題についての考察

新たな年の幕開けとM&A業界の課題



明けましておめでとうございます。皆さまが素晴らしい新年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。今年も多くの人々にとって実り多い年となることを願っています。

さて、昨年のM&A業界は、特に注目が集まった年でした。中堅・中小企業の事業承継問題に対抗する手段としてのM&Aの重要性がますます高まる中、逆に不適切な譲受け事業者の存在が深刻な社会問題として浮上しています。経営権を取得した後に経営者保証を解除せず、対象会社の資産を抜き取るという事例が相次ぎ、深刻な事態を招いています。

本来、中堅・中小企業のM&Aは、譲渡企業、譲受け企業の双方にとって多くのメリットがあるものです。しかし、日本は2025年問題に直面しています。後継者が不足する中小企業が127万社も存在し、さらに生産年齢人口が減少している日本経済において、M&Aの役割は今後ますます重要になります。私たちはこの現状を真摯に見つめ、さらなる被害を防ぐために行動しなければなりません。

日本M&Aセンターは、リーディングカンパニーとしてクライアントが安心してM&Aを選択できる環境を提供することを目指しています。コンプライアンスを重視し、M&Aディールプロセスにおけるリスクチェック体制を強化しました。さらに、業界自主規制団体であるM&A仲介協会が新たに「M&A支援機関協会」として再出発します。この新体制の下、情報共有の仕組みを強化し、業界内での不適切事業者のリストを効果的に運用することで、より安全な業界環境を目指します。

今年は、M&A業界にとって試金石となる重要な年です。1991年に設立された当社は、今年で35周年を迎えます。今年の干支である巳年は「復活や再生」の年とされ、多くの企業が成長と変革を果たす時期に入っています。当社の理念は、M&A業務を通じて企業の存続と発展に寄与することです。これまでの成約件数は2020年から2023年にかけて最多を記録し、ギネス世界記録にも認定されました。今年はついに累計10,000件を達成する見込みです。

引き続き、提携先との協力、デジタルトランスフォーメーション(DX)、PMI(買収後の統合)、海外展開、上場支援などを推進し、世界のM&A業界での地位を確立するために尽力します。私たちの使命は、経営者だけでなく社員やその家族など、たくさんの人生が交差する場所である会社を次世代に引き継ぐことです。この使命を胸に、自信を持ってM&Aを支援し、皆さまに「最高のM&Aをより身近に」感じていただけるよう尽力し続けます。

皆さまにとっても実り多い一年となることを心から願い、新年の挨拶とさせていただきます。

会社情報

会社名
株式会社日本M&Aセンターホールディングス
住所
東京都千代田区丸の内一丁目8番2号鉃鋼ビルディング 24階
電話番号

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