月面デジタルツイン構築
2025-03-07 16:20:05

ispaceとスペースデータが月面デジタルツイン構築に向けた協業を開始

ispaceとスペースデータ、月面デジタルツインの構築に向けた協業を発表



2023年10月、株式会社ispaceと株式会社スペースデータは、月面環境を物理的にシミュレーションするデジタルツイン技術の構築に向けた戦略的協業を推進すると発表しました。この協業は、両社の専門知識を融合させ、月探査や月面活動のコスト削減、リスク管理、そして新たなビジネス機会の創出を目指しています。

月面データの需要が高まる中での協業



昨今、宇宙データの活用は急速に進展し、様々な分野での実用化が進んでいます。特に、月探査の発展に伴い、月面の地形や環境に関するデータの需要が増加しています。月へのアクセスは困難で、打ち上げコストも高いため、成功するためには、デジタル上での環境再現技術が不可欠です。

協業の内容として、ispaceの探査ミッションから得られる月面データを活用し、高精度の地形モデルの構築を目指すことが挙げられます。また、宇宙ロボットや探査機の動作検証、通信遅延や低重力環境における物理のシミュレーションが行われる予定です。こうした技術を通じて、より顧客ニーズに応じたシステム開発へ結びつけることが期待されています。

リスク低減と計画精度の向上を目指して



デジタルツインを活用することにより、探査ミッションのリスクを低減し、計画精度を向上させることができます。また、各国の宇宙機関や民間企業との連携を進め、月面での実証試験に向けた検証環境の整備が進む見込みです。最終的には、ispaceとスペースデータは、月データの商業利用を推進し、月探査のさらなる拡大に寄与するプラットフォームの構築を目指します。

ispaceの未来とミッション



ispaceは日本、アメリカ、ルクセンブルクの拠点で事業を展開しており、「Expand our planet. Expand our future.」をビジョンに掲げ、月面資源の開発に取り組んでいます。2025年には、代表的なミッションとして、月面着陸に取り組む計画があります。このミッションは、日本法人が主導し、次のミッション3と4も控えています。

ispaceの袴田武史CEOは、「ispaceのCislunar Digital Twin 2030構想を基に、月のペイロード輸送を拡大することを目指してきました。今回の協業により、データ活用プラットフォームを提供することができ、顧客の活動を活発化させることに期待しています」とコメントしています。

スペースデータの役割



一方、株式会社スペースデータは、宇宙の「民主化」を目指し、デジタル技術を通じて宇宙をより身近な存在にすることを目標としています。佐藤航陽社長は、「ispaceと協力し、月面データの活用を進めることで、コスト削減や安全性向上に寄与し、持続可能な月面経済圏を形成する基盤を築いていきたい」と述べています。

結論



両社の協業は、宇宙データの商業利用促進や、月面探査の安全性向上に寄与することが期待されており、今後の展開に注目が集まっています。月面という未知の領域への挑戦は、両社にとって新たなビジネスチャンスとなるでしょう。若干の制約を乗り越えた先に、月探査における新たな未来が待っています。


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会社情報

会社名
株式会社ispace
住所
東京都中央区日本橋浜町3-42-3住友不動産浜町ビル3F
電話番号

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